キーストーンXL計画頓挫なら中国がカナダの原油購入も-IEA

米国が「キーストーンXL」 パイプライン計画を認めない場合、中国など他の石油消費国がカ ナダの原油を購入することになる。国際エネルギー機関(IEA) のチーフエコノミスト、ファティ・ビロル氏が指摘した。

ビロル氏は19日、ロンドンでの講演を前にインタビューに答 え、「このプロジェクトに伴う原油を米国が利用しないならば、他 の国々が使うことになるのは間違いない」と指摘し、「中国をはじ め、今後数年にわたって市場からできるだけ多くの原油を確保す る必要のある主要消費国が存在する」と語った。

オバマ米大統領は18日、カナダから米国に原油を輸送する加 トランスカナダのキーストーンXL計画の申請を退けた。同プロ ジェクトは70億ドル(約5400億円)規模で、カナダ・アルバー タ州のオイルサンドから抽出した原油をメキシコ湾岸の製油施設 まで1日当たり70万バレル輸送する能力が見込まれる。トランス カナダは別ルートで再申請を目指す考えだ。

オバマ大統領の決定については、環境団体が称賛する一方で、 石油・ガス業界や共和党議員らが非難。ビロル氏は「エネルギー 安全保障や環境保護の面でさまざまなリスクが存在するため、ど のプロジェクトを推進するかを決定するかは各国政府に委ねられ る」とした上で、これが「原油相場に大きな影響を及ぼすことは ないだろう」との見通しを示した。

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