米IBM:10-12月は増益、12年利益見通しは市場予想上回る

コンピューターサービス最大手、 米IBMの昨年10-12月(第4四半期)決算は、ソフトウエア需 要の伸びを追い風に前年同期比で4.4%増益となった。同社の2012 年利益見通しは市場予想を上回った。

19日の発表資料によると、12年の1株利益は一部項目を除い たベースで14.85ドル以上になる見通しで、アナリスト予想の14.81 ドルを上回った。昨年10-12月期1株利益は4.71ドルに増加した。 ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均は4.62ドルだった。

サム・パルミサーノ氏の後任として今月就任したバージニア・ ロメッティ新最高経営責任者(CEO)は、ソフトウエア事業の利 益を同社全体の5割に引き上げることなどを盛り込んだ5カ年計画 を引き継いでいる。FBNセキュリティーズのアナリスト、シェル ビー・セイラフィ氏は「ソフトウエア事業は相対的に強かった」と 述べ、「テクノロジー業界の代表企業であるIBMが投資家を失望 させなかったのには、少しほっとした」と語った。

売上高は前年同期比1.6%増の295億ドル(約2兆2700億円)。 アナリスト予想は297億ドルだった。欧州債務危機を背景にユーロ は昨年、対ドルで3.2%下落した。IBMの売上高の約3分の1は 欧州と中東、アフリカが占めるため、ユーロ安で同社の売上高はド ルに転換した際に目減りすることになる。

成長市場

19日のニューヨーク株式市場では、IBMの株価は前日比

0.3%安の180.52ドルで終了。決算発表を受けた時間外取引では一 時3.9%高の187.50ドルを付けた。

昨年10-12月期の純利益は54億9000万ドル(1株当たり4.62 ドル)。前年同期は52億6000万ドル(同4.18ドル)だった。

マーク・ローリッジ最高財務責任者(CFO)はこの日の電話 会議で、今年の利益の伸びは「7-12月(下期)にさらに偏る」と の見通しを示した。同社は2015年までに通期営業利益を少なくとも 1株当たり20ドルにする目標を掲げている。

ロメッティCEOは発表文で「成長市場やビジネス分析、『ス マーター・プラネット』事業、クラウド事業への長期投資による利 益の実現を続けた」と説明。「営業利益の長期的ロードマップを順 調に進んでいる」と述べた。

ソフトウエア部門の売上高は「ティボリ」や「ロータス」など のブランドに対する需要に支えられ、約9%増加し76億ドルとな った。サービス部門の増収率は3%と、前四半期の8%からから鈍 化。ハードウエア販売は8%減少した。ブラジルやインド、中国な ど成長市場での収入は7%増加した。

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