欧州債:ドイツ10年債が下落-フランスとスペインの入札は好調

19日の欧州債市場ではドイツ 10年債が下落した。世界株高に加え、フランスとスペインの国債入 札で借り入れコストが低下し、これらがドイツ国債の売り材料となっ た。

フランス10年債は下げ幅を縮小。格付け会社スタンダード・ア ンド・プアーズ(S&P)が最上級の「AAA」格付けを引き下げて から初の中・長期債の入札で、フランス政府は79億7000万ユー ロ相当を発行。目標上限にほぼ一致した。

スペイン国債は下落。同国の入札では66億1000万ユーロ相 当の発行となり、目標上限の45億ユーロを上回った。債務削減に向 け民間債権者との協議を前日再開したギリシャの国債は、方向感のな い取引に終始した。

エボリューション・セキュリティーズのアナリスト、ブライア ン・バリー氏は「全体のムードはかなり明るい」と述べ、「国債入札 は順調で、落札利回りは低下している。フランスの入札は、格下げが 同国の借り入れコストに影響を及ぼしていないことを示した」と付け 加えた。

ロンドン時間午後3時19分現在、ドイツ10年債利回りは前日 比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.83%。 同国債(表面利率2%、2022年1月償還)価格は0.425下げ

101.515。2年債利回りは0.20%で、前日からほぼ変わらず。

フランスの2年債利回りは7bp上昇し0.79%。スペイン10 年債利回りは4bp上げ5.17bp。ドイツ10年債に対する利回り 上乗せ幅(スプレッド)は333bpとなった。

格付け会社フィッチ・レーティングスのマネジングディレクター、 エドワード・パーカー氏はこの日、スペインが2012年と13年の 財政赤字の削減目標を達成できるかどうかは疑わしいとの見方を示し た。11年の赤字が政府目標よりも大きかったことを指摘した。

ギリシャ2年債利回りは前日比35bp上昇の147.27%、価格 は22.25。同国のベニゼロス財務相は、第2次ギリシャ支援策をめ ぐる協議について、欧州委員会と欧州中央銀行(ECB)、国際通貨 基金(IMF)の代表団との交渉が20日にアテネで「最終段階」に 入ると語った。

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