欧州株:5カ月ぶり高値に続伸、スペイン・仏入札好調-コメルツ高い

19日の欧州株式相場は4営業 日続伸。ストックス欧州600指数は5カ月ぶり高値で引けた。スペ インやフランスの国債入札が順調だったほか、米失業保険申請件数が 予想以上に減少したことを受けた。

ドイツのコメルツ銀行を中心に金融株が高い。資本増強見通しが 好感された。発電機器メーカー世界3位、フランスのアルストムも大 幅高。2012年1-3月(第4四半期)の受注が「強い」見込みを示 した。一方、売上高で欧州小売り最大手の仏カルフールは値下がり。 昨年通期の利益が同社予想レンジの下限だったことを明らかにし、嫌 気された。

ストックス欧州600指数は前日比1.2%高の256.57で終了。 昨年8月2日以来の高値で引けた。今年に入ってからは4.9%上げて おり、1989年以来最高の滑り出しとなっている。経済指標が世界景 気の回復を楽観させる内容を示したためだ。ギリシャ政府はこの日、 債務減免を目指して民間債権者と2日目の協議に入った。

クロスブリッジ・キャピタルの投資責任者マニシュ・シン氏(ロ ンドン在勤)は「スペインとフランスの入札結果は良好だった」と指 摘。「しかし、ギリシャと民間投資家との債務をめぐる協議で楽観的 な見方が抑制されている。合意が確実でない限り、入札の成功だけで 相場が回復するとは思わない」と付け加えた。

ギリシャ政府は3月20日に145億ユーロ(約1兆4500億円) の国債償還を控えており、パパデモス首相は第2次ギリシャ救済の鍵 となる民間債権者との合意取りまとめを急いでいる。

この日の西欧市場では、アイスランドを除く17カ国で主要株価 指数が上昇。フランス政府は格付け会社スタンダード・アンド・プア ーズ(S&P)が最上級の「AAA」格付けを引き下げてから初の中 長期債入札で、2・3・4年債を合わせて79億7000万ユーロ相当 を発行。調達コストは格下げ前よりも低くなった。

スペインは2016年と19年、22年にそれぞれ期限を迎える債 券計66億1000万ユーロ相当を発行。目標上限は45億ユーロだっ た。落札利回りは16年償還債を除き、前回入札時を下回った。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は、前週から5万件減少して35万2000件と、2008年4月以来の 低水準だった。ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調 査では中央値で38万4000件が見込まれていた。

コメルツ銀は15%高の1.62ユーロと、昨年10月以来の大幅 高。同行は資本調達やリスク加重資産の削減を通じて6月30日まで に資本を63億ユーロ増強できると発表。欧州銀行監督機構(EBA) の基準で必要と指摘された53億ユーロを上回ると指摘した。ストッ クス欧州600指数を構成する19の業種別指数で、銀行株は上昇率 トップの6.2%。

アルストムは14%高の28.15ユーロと、08年以来の大幅上昇。 カルフールは1.1%安の17.27ユーロで引けた。

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