ECB総裁:2012年は「はるかに良い年」に、欧州危機が沈静化へ

欧州中央銀行(ECB)のドラ ギ総裁は19日、2012年はユーロ圏にとって「はるかに良い年」に なるとの見通しを示した。各国政府が財政改革を推進することに加え、 ECBによる低コスト資金大量供給の効果が表面化し、危機沈静化に つながるとみている。

同総裁はアブダビでの記者会見で「2012年のユーロはより良い 状態になると確信している。現在の状況を生んだ2つの根本的な原因、 つまり財政規律の欠如と構造改革の不在という問題に対して進展があ ったからだ」と述べた。「両方の問題に対してユーロ圏の多くの国が、 確信と決意、現実主義をもって取り組んでいる」と語った。

首脳らが財政規律回復に向けた「財政協定」に合意したことや、 ECBが銀行システムに記録的規模の資金を供給したことを背景に、 ドイツの景況感改善など良い兆しが見られる。ドラギ総裁はECBの 融資が「深刻な調達危機」を阻止したとした上で、その効果は今後数 カ月にさらに明瞭になるだろうと述べた。

同総裁は「これらの措置の効果が見え始めている。銀行間市場の 一部は再び開かれつつある」とし、多くの国債市場で「利回りは劇的 に低下した」と指摘。「喜ばしい兆候だ」と語った。

2月に実施する2回目の3年物オペについては、需要は初回の 4890億ユーロ(約48兆5000億円)を下回るかもしれないが、 「それでも極めて高いだろう」との見方を示した。

同時に、景気見通しには「相当の下振れリスクがある」との認識 を示した。昨年終わりの2回の利下げに加えて政策金利を過去最低の 1%からさらに引き下げるかとの問いには、当局は「決して予断を与 えない」と答えた。財政協定について、欧州連合(EU)理事会が作 業をしていると指摘、「全体として、良い方向に進んでいる」と述べ た。

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