ドイツ銀:日本で2度目の人員削減、グローバル・マーケッツで30人規模

ドイツ銀行が日本国内で金融商品の 組成やトレーディングなどグローバル・マーケッツ業務に携わる約30 人を削減したことが分かった。欧州債務危機による市場混乱の影響が収 益を圧迫する中、同行では世界的に人員の見直しに着手している。東京 では昨年12月に続き2度目となる。

人員削減が行われたのはドイツ銀傘下のドイツ証券。同証では17 日、エクイティ(株式)とフィクスト・インカム(債券)などのセール スやリサーチ業務を担当する人員に退職するよう通知した。複数の関係 者が19日明らかにした。

ドイツ銀は、欧州危機の悪影響が拡大するとみて、世界的に経費削 減を進めている。2011年10月4日には、主に本国のドイツ以外で投資 銀行業務に従事する約500人を削減する計画を明らかにしていた。

フランクフルトを本拠にするドイツ銀は、12月初旬に日本国内で投 資銀行業務に携わる約20人を削減。少なくとも3人のマネジング・デ ィレクターを含むグローバル・バンキング部門のバンカーやスタッフが 退職。コーポレート・ファイナンス・カバレッジを統括していた安田光 一郎氏も辞任した。

ドイツ証のアストン・ブリッジマン広報担当は人員削減の詳細につ いてコメントを控えた。

野村のグローバル・マーケッツ部門

日本では国内外の投資銀行や証券会社が現在、経営効率化に取り組 んでいる。UBSやクレディ・スイスが東京で従業員数を減らしている ほか、野村ホールディングスも11月、人員削減に着手。グローバル・ マーケッツ部門でセールストレーディングなど株式業務に関わる従業 員少なくとも15人に退職を通告した。

野村では今月、事業再編の一環としてグローバル・マーケッツ部門 を分割し、フィクストインカム・株式業務と別々の部門として運営する ことが明らかになっている。これに伴いグローバル・マーケッツ部門の 責任者のタルン・ジョトワニ氏は退任。新たにフィクスト・インカムの グローバル責任者としてスティーブン・アシュレー氏を任命した。

ドイツ証は日本で約900人の従業員を抱える。11年3月期決算は 503億円の赤字(その前年は23億円の黒字)だった。ブルームバーグ・ データによれば、11年の日本でのM&A(企業の合併・買収)助言ラン キングは第4位で、武田薬品工業のスイスのナイコメッドの買収などを 助言した。日本企業の株式引き受けランキングは第9位。

--取材協力:松山かの子 Editor: Kazu Hirano

東京 日向貴彦 Takahiko Hyuga +813-3201-7498 thyuga@bloomberg.net

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