石連会長:イラン原油輸入削減「政府と具体的な話をしていない」

石油連盟の天坊昭彦会長(出光興産 会長)は19日の定例会見で、イラン原油輸入の削減について「いまの時 点で、政府とそういう具体的な話をしていない。石油連盟という立場で そういう話をしていないし、出光としても話していない」と述べた。

安住淳財務相は12日、ガイトナー米財務長官との会談で、核兵器開 発疑惑が強まっているイランに対する米国の制裁強化措置に合わせて、 同国からの原油輸入を計画的に減らす意向を伝えていた。天坊氏は、イ ラン原油の輸入を削減するという安住財務相の発言は個人的な考えで、 「国としてそういうことは決めていないと総理も言っている」との認識 を示した。

米国の対イラン制裁強化法はイラン中央銀行と取引する金融機関を 対象としている。そのため、国内の銀行がイラン中銀との原油輸入代金 の決済を手控えた場合には、「我々が買いたいと思っても買えなくな る」とし、「現実的な対応として、各社がなるべく減らして他から取る 努力をしていると思う」と述べた。さらに、イラン原油の輸入量は3カ 月後にはこれまでより「少なくなっているだろう」と予測した。

出光興産のイラン原油の輸入量は「ごくわずか」だとし、「代替源 を真剣に考えないといけない程ではない」と話した。広報担当の内川 啓氏によると、出光のイラン原油輸入は全体の約2%程度。

天坊氏は日量1万バレル程度のイラン原油の輸入が止まった場合、 サウジアラビアに「供給余力がある。現実的にサウジもそういう話をし ている」と指摘した。同氏によると、サウジは日量200万バレルの増産 余力を持つという。

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