次の成長市場インドネシア-日本車メーカーの牙城に米GMなど攻勢

自動車業界にとって、中国の次 の成長市場はインドネシアかもしれない。

インドネシアは東南アジア最大の経済規模と人口を誇るが、自動 車保有比率では域内最低グループの一つだ。IHSオートモーティブ やJPモルガン・チェースのアナリストは、所得の増加や都市化、低 排出ガス車の需要喚起に向けた政策を背景に、同国自動車業界は程な く発展する段階にあると指摘している。

IHSオートモーティブの東南アジア担当シニアアナリスト、ジ ェサダ・ソンパク氏は、「インドネシアの自動車市場はブーム間近だ」 と指摘。「自動車メーカーが同国に注目しているのは、潜在的な成長 性が高く、インフレと金利が安定しているためだ」と説明した。

こうした状況を受けて、米ゼネラル・モーターズ(GM)やイン ドのタタ・モーターズなどがインドネシア市場での攻勢を強めている。 世界4位の人口を抱える同国の自動車市場では現在、トヨタ自動車を 中心に日本車メーカーが90%余りのシェアを持つ。同国では労働者階 級が拡大しており、ミニバンやコンパクトカーの需要が増えることか ら、自動車販売は5年後には50%余り増加すると予想されている。

GMは約6年前にインドネシアでの生産を中止したが、現在ミニ バン工場の開設を計画している。米フォード・モーターも同国には 「高い潜在力」があるとみている。

インドネシア自動車市場の成長余地は大きい。CLSAアジア・ パシフィック・マーケッツの推計によれば、同国の自動車保有割合は 2010年に人口1000人当たり32台。タイは同123台、マレーシアは 300台だったという。インドネシアの経済規模と人口は、隣国である この両国の合計よりも大きい。

インドネシア業界団体によると、昨年の国内販売台数は計89万 4180台。GMのシェアは1%に満たず、米自動車メーカーが日本車メ ーカーを追い上げるにはまだ長い道のりが必要となる。

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