豪州:12月の雇用者数、予想外の減少-利下げ見通し強まる

オーストラリアの雇用者数は昨 年12月、市場予想に反して減少。これで2011年通年の同国雇用市 場は過去20年ほどで最悪となった。市場関係者の間では利下げ予想 が高まっている。

豪統計局が19日発表した雇用統計によると、12月の雇用者数は 前月比2万9300人の減少。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト23人の予想中央値は1万人の増加だった。11月は7500 人の減少に下方修正された。12月の失業率は5.2%で、11月の改定 値から横ばいとなった。11年通年の雇用者数は前年とほぼ同水準で、 1992年以降で最も鈍い状況となった。

12月はフルタイム雇用者が2万4500人増加する一方、パート タイム雇用者が5万3700人減少した。労働力人口の割合を示す労働 参加率は65.2%と、2010年5月以来の低水準。昨年11月は65.5% だった。

この日の統計は、豪準備銀行(中央銀行)による利下げ判断の正 しさを示すものとなった。豪中銀は12月に、09年以来となる2会合 連続の利下げを実施した。同国では住宅業界が低迷している上、11 月は小売り売り上げが失速。豪ドル高の影響で製造業とサービス業も 打撃を受けている。

中銀の懸念材料

マッコーリー・グループのシニアエコノミスト、ブライアン・レ ディカン氏(シドニー在勤)は雇用統計について、「明確に読み取れ るのは、労働市場が11年後半に大幅鈍化したということだ。これは 豪中銀にとり12年の主な懸念材料の一つとなるだろう」と述べた。

HSBCホールディングスのチーフエコノミスト、ポール・ブロ クサム氏(シドニー在勤)は「失業率が引き続き概して落ち着いた水 準にあることは、景気が依然まずまずであることを示している」とし、 「これは、豪中銀が次も利下げするとの見方に矛盾しない」と話した。

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