今日の国内市況:株式は3日続伸、債券先物反発-円は76円台後半

東京株式相場は3日続伸し、日経 平均株価は約1カ月ぶりの高値を付けた。米国の住宅市場指数の改善、 欧州懸念の後退によるユーロ高から企業業績への不安が和らぎ、電機 など輸出関連やガラス・土石製品など素材関連株、金融株中心に高い。 特に東京エレクトロンなど半導体関連、野村ホールディングスなど証 券株の上げが目立った。

TOPIXの終値は前日比5.70ポイント(0.8%)高の740.68、 日経平均株価は89円10銭(1%)高の8639円68銭。終値での日経 平均8600円台回復は、昨年12月12日以来。

全米ホームビルダー協会(NAHB)とウェルズ・ファーゴが発 表した1月の米住宅市場指数は25と、前月の21から上昇。サブプラ イム(信用力の低い個人向け)住宅ローンの破綻が広がり始めた2007 年以来の水準まで戻り、着実な改善を示していることが確認された。 ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は22だった。

また、国際通貨基金(IMF)は18日、融資能力の増強へ最大 5000億ドル(約38兆4000億円)の調達を目指すと発表。欧州債務危 機の悪化から世界経済を守るため、資金を必要とする国に同基金が融 資するための原資を拡大する。きのうの海外為替市場では、5日以来 のユーロ高・円安である一時1ユーロ=98円88銭まであり、きょう の東京外国為替市場でも98円台後半で落ち着いた動きだった。

上げが顕著だったのは半導体関連株。東京エレクトロンやアドバ ンテスト、エルピーダメモリ、SUMCOなど半導体製造装置関連な ど半導体関連がそろって急伸。

東証1部業種別33指数では証券・商品先物、海運、ガラス・土石、 非鉄金属、電機、保険、化学、機械、繊維などが上昇率上位。一方で 陸運、食料品、電気・ガス、情報・通信など景気に左右されにくいデ ィフェンシブ業種は安い。

きょうの東証1部の売買高は昨年10月5日以来、3カ月半ぶりに 2日連続で20億株台に乗せ、売買代金も昨年12月1日以来、1カ月 半ぶりに2日連続の1兆円台となるなど、これまでの売買低迷状況に 底入れ感が出ている。

東証1部の売買高は概算で21億3168万株、売買代金は同1兆 1503億円。値上がり銘柄数は889、値下がりは620。

債券先物反発

債券市場で先物相場は3営業日ぶりに小幅反発。前日の米国市場 で株高・債券安となった流れを受けて売りが先行した。しかし、午後 に発表された5年債入札結果が順調だったことから安心感が広がり、 中期債を中心に買いが入った。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比7銭安い142円48銭で 取引を開始し、直後に11日以来の安値となる142円43銭まで下落し た。その後は徐々に下げ幅を縮め、午後零時45分の入札結果発表後に はプラスに転じて、一時3銭高まで上昇。結局は1銭高の142円56 銭で引けた。

財務省がこの日実施した5年利付国債(102回債)の入札結果に よると、最低落札価格は99円84銭となり、事前予想の99円83銭を 上回った。小さければ好調とされるテール(最低と平均価格との差) は3カ月ぶりにゼロ銭まで縮小した。応札倍率は4.37倍と、前回の

2.96倍を上回り、2010年8月以来の高水準となった。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の320回債利回り は前日比1ベーシスポイント(bp)高い0.975%で始まった。午前10時 半過ぎから0.5bp高い0.97%で推移している。

入札結果を受けて中期債が堅調。前回入札された5年物の101回 債利回りは一時1bp低い0.33%に低下し、3日ぶりの低水準を付けた。 その後は0.5bp低い0.335%に下げ幅を縮めている。20年物の132回 債利回りは0.5bp高い1.75%。30年物の35回債利回りは0.5bp高い

1.93%。

ユーロが対ドル約1週ぶり高値

東京外国為替市場ではユーロが対ドルで、約1週間ぶり高値水準 で推移した。欧州債務危機への懸念後退や米景気に対する楽観を背景 に株価が堅調な中、リスク選好の流れが継続した。

ただ、ギリシャの債務再編交渉の行方など先行き不透明感も根強 く、積極的にユーロの上値を追う動きは限られた。

午後4時15分現在のユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.2861ドル 前後。一時は1.2879ドルを付け、今月13日のユーロ高値に並んだ。

ユーロ・円相場は1ユーロ=98円台後半で推移。朝方には一時98 円84銭と前日の海外市場で付けた今月5日以来のユーロ高値(98円 88銭)に迫る場面が見られた。ドル・円相場は1ドル=76円85銭か ら76円72銭のレンジで小動きだった。

国際金融協会(IIF)の広報担当フランク・ボーグル氏は、I IFとギリシャ政府の債務再編協議は18日の「長時間にわたる話し合 い」を終え、19日にアテネで再開されることを明らかにした。

3月20日に145億ユーロ(約1兆4300億円)の国債償還が迫る 中、パパデモス首相は第2次ギリシャ支援の鍵となる民間債権者との 合意の取りまとめを急いでいる。財務省当局者は18日の協議終了前に アテネで記者団に対し、民間債権者による自発的な債権交換で今週末 までに合意にこぎ着ける可能性があると匿名を条件に語った。

前日の海外市場ではギリシャ交渉の再開や国際通貨基金(IMF) の融資能力増強計画が好感され、米国株が続伸。リスク選好の動きか らドルと円が売られ、ユーロやオーストラリア・ドルなどが買われた。

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