フランス入札:国債79.7億ユーロ発行-格下げ後初の中・長期債入札

フランス政府は19日、格付け 会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による最上級の「A AA」格付けを失ってから初の中・長期債入札で、2・3・4年債を 合わせて79億7000万ユーロ(約7900億円)相当を発行した。

内訳は2年債が29億6100万ユーロ、3年債が15億7500 万ユーロ、4年債が34億3000万ユーロ。目標上限は80億ユーロ だった。これとは別に、2016-40年償還のインフレ連動債も発行 された。予定額は10億-15億ユーロ。

INGグループの先進市場債券・金利戦略責任者、パドライク・ ガービー氏(アムステルダム在勤)は、入札「結果は比較的建設的だ ったここ数週間のセンチメントとぴったり一致した」と評した。

S&Pは13日にフランスを「AA+」に1段階格下げしたが、 約1カ月前の見直し開始時からほぼ予想されていたため、今週の短期 証券入札に影響はなく、流通市場での一斉売りにもつながらなかった。

ユーロ圏債務危機の終わりは見えずフランス経済がリセッション (景気後退)入りしている可能性もある中での中長期債入札は、より 厳しい試金石だった。流通市場の10年債利回りは3.09%と、S& Pが格下げを警告した昨年12月5日の3.13%を下回っている。格 下げ後初だった16日の短期債入札でも落札利回りは低下した。

スペインも順調

スペインもこの日の国債入札で目標の45億ユーロを上回る66 億1000万ユーロを発行した。欧州中央銀行(ECB)による長期 資金供給が国債の需要を支えているもようだ。

フランス国債は1兆3000億ユーロという、ユーロ圏で3番目 の市場規模の大きさの恩恵も受けている。ドイツ銀行の欧州債券戦略 責任者、モヒト・クマール氏は「結局、フランス国債は依然として上 質と見なされているし、フィンランドやオランダのようなAAA格付 けだが小規模な国に比べて市場の流動性も高い」と指摘。「格下げさ れたからといってフランス国債を売る理由はない」と話している。

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