トヨタ車急加速の調査終了は妥当、電子系統形跡残らず-米委員会

トヨタ自動車の車両による意図せ ぬ急加速問題で、電子系統の欠陥が見つからなかったとして米監督当 局が調査を終了したことは妥当だったと結論付けた報告書を米国科学 アカデミー(NAS)の委員会がまとめた。ただ、報告書は将来欠陥 が見つかる可能性を排除しないとしている。

同委員会は18日付の報告書で、ソフトウエアや他の電子系統の欠 陥では形跡が残らない可能性があるとした上で、米運輸省道路交通安 全局(NHTSA)は自動車の電子系統の規格設定により精通し、そ れに一段と関与する必要があると指摘した。

同委員会の委員長を務めるニュージャージー工科大学のルイス・ ランゼロッティ教授(物理学)は同日、記者団との電話会議で、「完全 な否定を証明するのは不可能だが、われわれが入手した全てのデータ からは、電子系統やソフトに問題がなかったという結論が示唆されて いる」と話した。

意図せぬ急加速の報告を受け、トヨタは2009年と10年に「トヨ タ」と「レクサス」で800万台余りをリコール(無償の回収・修理) した。トヨタとNHTSAは電子制御スロットルについて調査したが、 アクセルペダルとフロアマットが原因だったと判断している。

同委は、当局が事故データ記録装置の設置を義務付けるとともに、 ドライバーによる踏み違えリスクを最小限にするためアクセルペダル とブレーキペダルの設計と設置場所をNHTSAが調査するよう勧告 した。

NHTSAは、データ記録装置の搭載を義務付ける規則の提案と、 「ブレーキ・オーバーライド・システム」の装備を義務付けるアクセ ル制御安全基準の見直しを数カ月以内に予定していると、リンダ・ト ラン報道官は説明した。同システムはブレーキとアクセルのペダルが 同時に踏まれた時にブレーキが優先される仕組み。

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