NY外為:ユーロ続伸、IMF資金増強計画やギリシャ協議再開で

ニューヨーク外国為替市場で ユーロはドルと円に対して続伸。国際通貨基金(IMF)が融資能力 の増強へ最大5000億ドルの調達を目指すと発表したことが好感され た。

ギリシャ政府が民間債権者との協議を再開したこともあり、ユー ロはほとんどの主要通貨に対して上昇した。ドルは対ユーロで下落。 米鉱工業生産が回復し、ドルへの逃避需要が後退した。リスク許容度 の高まりを背景にブラジル・レアルが上昇。英失業率の上昇を嫌気し、 ポンドは対ユーロで下落した。

ソシエテ・ジェネラルの法人為替営業ディレクター、カール・ フォチェスキ氏(ニューヨーク在勤)は「IMFが融資能力の強化を 目指すことや、ギリシャと債権者の協議が再開したとの話はすべて、 ユーロを落ち着かせる作用を多少もたらしている」と指摘した。ただ 「ユーロは下振れしやすいとの見方が圧倒的に多い」とも語った。

ニューヨーク時間午後3時52分現在、ユーロは対ドルで0.9% 高の1ユーロ=1.2856ドル。対円では0.9%高の1ユーロ=98円 71銭。ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=76円80銭。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は0.7%低下の80.535。

鉱工業生産

米連邦準備制度理事会(FRB)が18日発表した12月の鉱工 業生産指数(製造業、鉱業、公益事業の生産を対象、季節調整値)は 前月比0.4%上昇した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予 想の中央値は0.5%上昇だった。前月は0.3%低下に修正された。

米住宅建設業者の景況感を示す指数が1月に2007年当時の水準 まで戻したものの、ユーロは対ドルで堅調を維持した。全米ホームビ ルダー協会(NAHB)とウェルズ・ファーゴが発表した1月の米住 宅市場指数 は25に上昇した。50を下回ると住宅建設業者の多くが 現況を「悪い」とみていることを示す。

ポンドはユーロとスイス・フランに対して続落。9-11月の英 失業率は8.4%と、1996年1月以来の高水準となった。

IMF報道官の声明によると、同基金は今後数年に1兆ドルの資 金が必要となる可能性があるとの結論に達した。資金増強の方法につ いて選択肢を模索中で、加盟国と協議するまでは一段のコメントはし ないという。余裕を持たせるために6000億ドルの増額を目指してい る。

ギリシャ債務協議

ギリシャのベニゼロス財務相は同国の債務減免をめぐる民間債権 者との協議について「非常に微妙な段階」にあると述べた。議会で発 言が国営テレビで放映された。

国際金融協会(IIF)とギリシャ政府の債務交換協議は18日 の「長時間にわたる話し合い」を終え、19日にアテネで再開される。 IIFの広報担当、フランク・ボーグル氏が18日に電子メールで明 らかにした。

協議は先週、新発債の表面利率などをめぐって対立し休止となっ ていた。ギリシャ政府は週内に合意にこぎ着ける可能性があると、財 務省当局者が匿名を条件にアテネで記者団に語った。

11月の対米中長期証券投資は買越額が前月から大幅に拡大し、 市場予想も上回った。欧州債務危機の影響で逃避先としての米資産の 需要が高まった。

米財務省が発表した昨年11月の対米証券投資統計によると、外 国の政府と投資家の中長期金融資産取引額は外国人からみて598億 ドルの買い越しとなった。買越額は前月の83億ドルから大幅に拡大 した。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値は400 億ドルの買い越しだった。株式スワップなど短期資産を含む金融資産 の合計は486億ドルの買い越し。前月は396億ドルの売り越しだっ た。

モルガン・スタンレーの欧州為替戦略責任者、イアン・スタナー ド氏(ロンドン在勤)はブルームバーグラジオとのインタビューで、 ユーロへの圧力が「年を通じて高まるだろう」と予想した。

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