今日の国内市況:株式続伸、債券下落-ドル下落、世界景気の悲観緩和

東京株式相場は続伸した。米国や ドイツの景況感改善や国際商品市況の上昇が好感され、鉱業や石油・石 炭製品、商社、非鉄金属など資源関連株が上昇。電機や機械など輸出関 連株の一角も高く、特に工作機械受注の堅調を背景にファナックやオー クマ、牧野フライス製作所など関連銘柄の上昇が目立った。

TOPIXの終値は前日比3.45ポイント(0.5%)高の734.98、 日経平均株価は84円18銭(1%)高の8550円58銭。朝方は両指数 とも安く始まったが、午後は先物主導で一段高の展開。日経平均は終値 ベースで1月4日の大発会以来の高値となった。

きょうの日本株は、朝方の売りが一巡した午前後半に持ち直し、午 後は先物主導で上げ幅を広げた。国内外で景気の堅調さを示す指標が相 次ぎ、ユーロ安が一服。日経平均は投資家の短期的な採算ラインである 25日移動平均線(8452円)をきのう終値時点で回復するなど、投資家 心理もやや改善しつつある。欧州委員会のバルニエ委員の発言が市場に 伝わった午後は、シカゴ24時間電子取引システム(GLOBEX)の S&P500種株価指数先物が上げ幅を拡大したことで、日本株にも安心 感が広がった格好。

ニューヨーク連銀が17日に発表した1月の同地区製造業景況指数 は13.5と、昨年4月以来の高水準を記録。ブルームバーグがまとめた エコノミスト予想の中央値は11だった。また、ドイツの欧州経済研究 センター(ZEW)がまとめた1月景況感指数は事前予想を大きく上回 り、過去最大の改善を示した。

米独経済統計の好転が材料視され、17日のニューヨーク原油先物 は前営業日比2%高の1バレル=100.71ドルと、3営業日ぶりに100 ドルの大台を回復。18日の時間外取引も上昇したため、資源関連株に は業績への好影響を見込む買いが増えた。三井物産や三菱商事など大手 商社、国際石油開発帝石など鉱業、JXホールディングスなど石油・石 炭製品株が高い。

欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会のバルニエ委員は、 中国はEUに対する信頼を表明したとし、EUはあらゆる種類の中国投 資を歓迎すると北京で語った。

このほか、東京電力が東証1部売買代金首位で急伸するなど、電 気・ガス株も高い。東電は17日、4月から企業向け電気料金を平均で 17%引き上げると発表した。

東証1部の売買高は概算で23億5668万株、売買代金は同1兆 1365億円と売買エネルギーは増加傾向。飛島建設など株価水準が低い 復興・インフラ再構築関連の活況から、売買高は昨年12月9日以来の 20億株乗せ。売買代金は株価指数先物・オプションの特別清算値(S Q)算出日を除くと、12月7日以来の1兆円台となった。値上がり銘 柄数は934、値下がりは589。

長期金利が一時1週ぶり高水準

債券相場は下落。5年債入札をあすに控える中、国内株価が午後に 入り上昇したことが嫌気された。長期金利は一時1週間ぶりの高水準を 付けた。

東京先物市場の中心限月3月物は、前日の米国債上昇や国内株式相 場の下落を受けて買いが先行。前日実施の30年債入札が順調になるな ど需給環境の良さも支えとなり、前日比5銭高い142円65銭で取引を 開始すると、一時8銭高の142円68銭を付けた。しかし、午後に国内 株がプラスに転じるとじり安となり、一時は142円49銭まで下落し、 1週間ぶり安値圏で取引された。結局は5銭安の142円55銭で終了。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の320回債利回り は前日比横ばいの0.96%で推移していたが、午後には同1.5ベーシス ポイント(bp)高い0.975%に上昇。10日以来の高い水準を付けた。20 年物の132回債利回りも0.5bp高い1.75%と約1週間ぶりの高い水 準。30年物の35回債利回りは一時1.5bp高の1.935%と3週間ぶり 水準まで上昇した。

長期金利は16日に1年2カ月ぶりの低水準となる0.935%まで下 げた。市場参加者の間で目先の低下めどとされていた昨年11月17、 18日に付けた今年度の最低水準0.94%を下回ったことで、前日から反 動の売りが出て水準を切り上げている。

18日の東京株式相場は続伸。米国やドイツの景況感改善や国際し 商品市況の上昇が好感された。日経平均株価は84円18銭(1%)高 の8550円58銭。朝方はTOPIXとも安く始まったが、午後は先物 主導で一段高の展開となり、日経平均は終値ベースで1月4日の大発会 以来の高値となった。

あす19日に5年利付国債の入札が実施される。前回入札された5 年物の101回債利回りは一時0.345%にやや上昇しており、表面利率 (クーポン)は前回債より0.1ポイント低い0.3%か、横ばいの

0.4%が見込まれている。発行額は前回債と同額の2兆5000億円程度。

5年物の101回債利回りは16日に0.325%まで低下して、新発 5年債としては昨年11月以来の低水準を記録した。その後はやや水準 を切り上げている。

リスク選好でドル売り

東京外国為替市場では、ドルがじり安に展開した。前日に発表され た米独経済指標の好調などを受けて、世界景気に対する悲観論が緩和。 内外の株価堅調を背景にリスク選好の動きが意識され、ドル売り圧力が かかった。

ユーロ・ドル相場は朝方に1ユーロ=1.2735ドルを付けたあと、 ドルがじりじりと水準を切り下げ、午後に一時1.2788ドルまでユーロ 高・ドル安が進行。ドル・円相場にもドル売りが波及する格好となり、 朝方に付けた1ドル=76円85銭から、午後には一時76円66銭まで 下押された。

ユーロ・円相場は午後の取引で一時1ユーロ=98円06銭までユ ーロ高・円安が進行。その後はユーロがやや伸び悩みとなり、97円82 銭まで下押される場面も見られた。

債権銀行団を代表してギリシャ政府と交渉している国際金融協会 (IIF)は先週13日に、提案に対して「全ての当事者による建設的 で集約された反応が得られなかった」として、協議を一時休止すること を発表。その後、IIFのチャールズ・ダラーラ専務理事とジャン・ ルミエール氏が18日にアテネに戻り、ギリシャと債務交換協議を再開 することが17日までに明らかになっている。

格付け会社フィッチ・レーティングスのマネジングディレクター、 エドワード・パーカー氏は17日、ギリシャは支払い不能に陥っており、 恐らく3月に期限を迎える国債を償還できないだろうとの見方を示して いる。

一方、前日の欧米市場では、ドイツの欧州経済研究センター(ZE W)が発表した1月の景況感指数が大幅改善したほか、米ニューヨーク 連銀発表の1月の製造業景況指数も昨年4月以来の高水準となり、株価 の上昇につながった。

中国紙の経済参考報(オンライン版)が情報源を明示せずに伝えた ところによると、中国人民銀行(中央銀行)は月末に、預金準備率の

0.5ポイント引き下げを発表するもようだという。

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