米BOA、資産圧縮策響き利益28億ドル分喪失の恐れ-19日決算発表

米銀バンク・オブ・アメリカ (BOA)による昨年の330億ドル(約2兆5300億円)の資産売却は 国際的な資本基準の達成を意図したものだったが、その結果今年の利 益が少なくとも28億ドル圧縮される恐れがある。

利益の落ち込み幅は、2011年の通期税引き前利益を上回る公算が 大きい。この額はブルームバーグが集計した試算に基づくもので、中 国建設銀行の株式やカナダのクレジットカード部門などの資産売却に 伴い見込まれる利益喪失を反映した。

JMPセキュリティーズのアナリスト、デービッド・トローン氏 はインタビューで、「バランスシートを圧縮した結果として金利収入が 減少する」と述べ、「経営陣は採算の合わない決断を余儀なくされる状 況に追い込まれている。経営陣へのプレッシャーがいかに強いかの表 れだ」と指摘した。

ブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は昨年、株式 価値の希薄化につながる新株発行を避けるため、資産売却を前年の 200億ドルから増額したが、いずれは新株発行をせざるを得ないかも しれない。不要な資産が減ったため、資本を増強する上で利益が一段 と頼みの綱になっている。住宅ローン事業関連の新たな損失で利益が 落ち込めば、株式発行や主要な事業の売却でさえも可能性は排除でき ない。

スターン・アジー・グループのアナリスト、トッド・へイガーマ ン氏は12月21日付のリポートで「中核の収益が圧迫され続けている だけに、中核資産の売却や同社の部分的解体の着手が必要になるリス クは高まっている」と指摘した。

BOAは19日に10-12月(第4四半期)決算を発表する。ブル ームバーグがアナリスト13人を対象にまとめた税引き前利益の予想 平均は36億8000万ドル。1-9月期に26億6000万ドルの損失を計 上したため、通期税引き前利益は第4四半期を大きく下回り、26億ド ルにとどまると予想されている。モイニハンCEOはビジネスの回復 に伴って税引き前利益は350-400億ドルに達するとの目標を立てて いるが、アナリストは12年が162億ドル、13年は226億ドルと予想 している。

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