印資産家のアンバニ氏、中国の銀行から資金調達-転換社債償還に向け

インドの資産家、アニル・アン バニ氏は、この1年足らずで中国の銀行に2度目の融資を依頼した。 同氏が会長を務めるインド2位の携帯電話サービス会社、リライアン ス・コミュニケーションズの株価下落に伴い、約10億ドル(約770 億円)相当の同社転換社債の償還原資を3月までに手当てする必要が 生じたからだ。

リライアンス・コミュニケーションズは17日、中国国家発展銀 行と中国輸出入銀行、中国工商銀行を含む中国の銀行から11億8000 万ドルを借り入れる計画を明らかにした。この資金は3月1日に満期 を迎える転換社債の償還に充てる。リライアンス・コミュニケーショ ンズの株価は、この転換価格を87%下回る水準で取引されている。

HSBCホールディングスによると、リライアンス・コミュニケ ーションズのドル資金調達コストは昨年171ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇し6.83%となったものの、中国の銀行から借 り入れることで調達金利を5%に抑えることができる。中国にとって は、この融資が世界の主要国で2番目に高い経済成長を遂げるインド での存在感向上につながると、ブルッキングス研究所のフェロー、エ リカ・ダウンズ氏はみている。

ライフェイセン・キャピタル・マネジメントのファンドマネジャ ーで、約11億ドルを新興市場資産で運用するユルゲン・マイヤー氏 (ウィーン在勤)は「中国勢がいなければ、大きな混乱が生じていた だろう」と指摘、「中国の銀行は、妥当な金利水準で多額の資金を彼 らに融資する最後の貸し手だ」と語った。

17日のムンバイ市場でリライアンス・コミュニケーションズの株 価は前日比2.8%高の88.85ルピーで終了。これに対し転換社債の転 換価格は661ルピーに設定されている。同社の株価は昨年ドルベース で52%下落し、28銘柄で構成されるMSCI・ACアジア太平洋 (日本除く)通信サービシズ指数の中で最低のパフォーマンスだった。

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