世銀:中南米の脆弱性を指摘-欧州危機が一段と深刻化すれば不安定に

世界銀行は、欧州債務危機の深 刻化が中南米の金融システムと財政政策の脆弱(ぜいじゃく)性をあ らわにする可能性があるとの見解を示した。

世銀は17日公表の世界経済見通しに関する報告書で、「欧州情 勢が急激に悪化した場合」は、「これまでのところ表面化していない 脆弱性」を中南米が露呈する恐れがあると分析。「同地域の国々は成 長のための新たなドライバーを見いだし、競争力に悪影響を与える構 造問題に取り組む必要があるかもしれない」と指摘した。

報告書によると、中南米の2012年の成長率は3.6%の見通しで、 11年の4.2%から鈍化する。消費支出と輸出の勢いが弱まるという。 同地域の財政赤字の対域内総生産(GDP)比率は2.7%への拡大を 予想。11年は2.6%、08年は0.9%だったとしている。

世銀は、中南米では資本規制が減った上、同地域の金融機関に対 する海外からの出資が増えているとし、欧州の銀行が資産の処分を決 めたら中南米経済は不安定化すると指摘した。国際通貨基金(IMF) によれば、中南米主要国の銀行資産の4分の1はユーロ圏の銀行が保 有している。

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