フランスが試される「米国並み人気」、格下げ響くか-クレジット市場

【記者:Mark Deen and Anchalee Worrachate】

1月18日(ブルームバーグ):フランスが米格付け会社スタンダー ド・アンド・プアーズ(S&P)による格下げで最上級「AAA」格 付けを失ったことについて、サルコジ大統領は「何も変わらない」と 述べ、重要な出来事だと考えていないことを示唆している。これには 投資家も同意しているようだ。

フランスの10年国債利回りは、S&Pが格下げ方向で見直すと発 表した12月5日の3.13%からほぼ変わらずで推移している。同国政 府は16日、13日の格下げ後初の短期証券入札を実施し、85億9000 万ユーロ(約8400億円)相当を発行したが、借り入れコストは低下し た。19日には最大95億ユーロ相当の発行を目指す長めの国債の入札 を予定しており、格付け会社が何を言おうと、米国と同じように国債 の買い手を引き付けることができるかどうかが試されることになる。

ブルーベイ・アセット・マネジメントのシニアポートフォリオマ ネジャー、マーク・ダウディング氏(ロンドン在勤)は「フランス国 債は長い間、有名無実の『AAA』として取引されてきた。格付け結 果に基づいてポートフォリオの運用を行えば、損失を出すこと請け合 いだ」と話す。

現在の国債価格は、S&Pによるフランスと他のユーロ圏8カ国 の格下げが各国政府の資金調達能力を損なうことはなさそうだとの見 通しを示唆しており、サルコジ大統領は欧州中央銀行(ECB)のド ラギ総裁と同様、格付け会社の重要性に疑問を呈している。ドラギ総 裁は16日、「われわれは格付け会社なしでやっていけるようにならな ければならない」と指摘。少なくとも格付け会社に頼らずに「信用力 を評価できるようにすべきだ」と訴えた。

フランスが19日に実施する償還期間2-28年の長めの国債入札 は、格下げによる実際の打撃を占う試金石となりそうだ。

コメルツ銀行の債券戦略責任者、クリストファー・リーガー氏(フ ランクフルト在勤)は「償還期間がより長い国債の入札結果を見るま では、本当の影響は分からないと思う。短期証券の需要の一部は、E CBの資金供給オペによって支えられている可能性がある」と述べて いる。

To contact the reporter on this story: Anchalee Worrachate in London at aworrachate@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Vidya Root at vroot@bloomberg.net

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