南ア:トウモロコシ輸出推進策で在庫急減-食料価格上昇が加速か

南アフリカ共和国では過去最高水 準に達したトウモロコシの過剰在庫を輸出する政府支援策が取られてお り、在庫は4月末までになくなる可能性がある。

南アの主食であるコーンミールの製造に利用される白トウモロコシ の価格はヨハネスブルクで過去最高値に達し、同国は2年ぶりに黄トウ モロコシを輸入している。アブサ・グループのエコノミスト、ジーナ・ シェーマン氏によると、製粉業者や養鶏業者、牛の飼育業者はコストの 急増に直面しており、食料価格の上昇率は昨年11月時点の11.1%か ら最大15%に拡大する可能性がある。

南アが富裕層と貧困層の格差問題に取り組む中、政策の失敗が食料 価格と消費者物価を押し上げている。世界銀行が調査した67カ国のう ち南アは格差が最も大きく、国民の約25%が失業している。

南ア2位の鶏肉生産会社アストラル・フーズのクリス・シュッテ最 高経営責任者(CEO)はインタビューで「輸出が無責任に実施された のは明らかだ」と指摘。価格上昇により「貧困層が打撃を受けるだろ う」との見方を示した。

南アではトウモロコシが約30年ぶりの豊作となったことを受け、 供給過剰が2年前に過去最高水準に達したため、農業団体が政府に対 し、韓国やイタリア、メキシコなど新たなトウモロコシ輸出市場開拓の 支援を求めた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE