米国債:30年債が上昇、金融当局が米国債の買い入れを開始

米国債市場では30年債が上昇。 利回りは年初来の低水準付近に低下した。金融当局はこの日から4日 間、国債の新規発行がない状況で米国債の買い入れを実施する。新規 発行がない中で買い入れが実施されるのは昨年6月以来初めて。

米国債は一時の下げから反転した。ニューヨーク連銀は、25億 2200万ドルの米国債を買い入れた。この日の買い入れは技術的な問 題により予定よりも3時間遅れて実施された。今週は最大150億ド ルの買い入れが行われる可能性がある。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の国債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「金融当局の国 債買い入れは市場にとっては前向きなものだった」と指摘。「このと ころの世界情勢は一向に改善が見られず、悪化する一方であり、低利 回り環境にあるといえる。政策面で動きが出るまでは、利回りは現行 水準の近辺にとどまるだろう」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時 間午後4時24分現在、30年債利回りは前営業日比1ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)低下の2.90%。同年債(表面利率

3.125%、2041年11月償還)価格は5/32上げて104 4/32。10 年債利回りは1bp下げて1.86%。

2年債と10年債の利回り格差は164bpと、6日に付けた年初 来高水準の177bpから縮小している。

「売り抵抗感」

ニューヨーク連銀はこの日、いわゆる「オペレーション・ツイス ト(ツイストオペ)」の一環として償還期限2036年から41年の米 国債を買い入れた。

ソシエテ・ジェネラルの米国債トレーダー、ショーン・マーフィ ー氏(ニューヨーク在勤)は「今週は買い入れがあるが供給はないた め、そうした状況を控え売りへの抵抗感が見られる」としたほか、 「欧州がなおも債券市場で最大の材料であることから、米国債は安全 な逃避先という水準を維持している」と述べた。

米国債相場のボラティリティ(変動性)はほぼ7カ月ぶりの低水 準付近となっている。バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリン チのメリル・オプション・ボラティリティ・エスティメート(MOV E)指数は13日の時点で79.2。12日には77.1と、昨年6月13 日以来の低水準を付けた。2011年の平均は94.14。

売買高

米国債の売買高は平均を下回る状況が続いている。ICAPによ ると、13日の売買高は約2240億ドルで、1年間の平均(2820億 ドル)と5年間の平均(2700億ドル)をともに下回っている。

米下院はこの日が休会明けで、18日に債務上限引き上げに関す る決議で採決を実施する。上院の休会が明けるのは23日。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE