欧州債:スペインとイタリア債が続伸-格下げ後の入札で利回り低下

17日の欧州債市場ではスペイ ンとイタリアの国債相場が続伸。スペインのほか、ベルギーやギリシ ャなどの証券入札でも借り入れコストが低下し、格下げで利回りが押 し上げられるとの懸念が後退した。米スタンダード・アンド・プアー ズ(S&P)は13日、スペインの格付けを2段階引き下げていた。

ドイツの10年債相場は下げた。同国の1月の景況感指数が過去 最大の改善を示したためで、安全資産を求める動きが減退した。欧州 金融安定ファシリティー(EFSF)の2016年7月償還債(表面利 率2.75%)も下落。S&Pが前日に最上級格付けを引き下げたEF SFはこの日、証券入札を実施した。

RBCキャピタル・マーケッツの欧州金利ストラテジスト、ノー バート・アウル氏は「スペインとイタリアでは短期債の国内需要が引 き続き好調で、その傾向が期間が長めのものに広がり始めてもいる」 と指摘。「格下げ発表に向けて先週金曜の取引時間に見られたリスク 回避の状況から市場は元に戻った」と付け加えた。

ロンドン時間午後5時現在、スペイン10年債利回りは前日比5 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の5.13%。同国 債(表面利率5.5%、2021年4月償還)の価格は0.37上げて

102.62。2年債利回りは3bp下げ2.97%。

スペイン政府がこの日の入札で発行した12カ月物証券の平均落 札利回りは2.049%と、前回入札時(昨年12月13日)の4.05% から低下。18カ月物も2.399%(12月は4.226%)に下がった。

借り入れコストはギリシャが実施した91日物証券16億2500 万ユーロの入札や、ベルギーでも低下。ベルギー政府は3カ月物と1 年物の証券を計29億6000万ユーロ発行した。

独伊スプレッド縮小

イタリア10年債利回りは12bp下げ6.5%。独10年債に対 する利回り上乗せ幅(スプレッド)は14bp縮小し471bpとなっ た。

独10年債利回りは2bp上げて1.79%。2年債は3bp上昇 の0.18%。

ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)が発表した1月の期待 指数はマイナス21.6。前月のマイナス53.8を大きく上回り、ZE Wが指数の算出を1991年12月に開始して以来最大の改善となった。

ドイツ連邦銀行(中央銀行)によると、EFSFの182日物証 券の入札では、発行目標額15億ユーロに対し46億6000万ユーロ の応札があった。平均落札利回りは0.2664%。S&Pは16日、E FSFの格付けを「AA+」と最上級の「AAA」から引き下げた。

EFSFの16年7月償還債の利回りは8bp上昇して2.15%。

ギリシャ10年債相場は6営業日続伸。同国のパパデモス首相は 18日、民間債権者を代表する国際金融協会(IIF)と債務交換で 協議を再開する予定。この日は格付け会社フィッチ・レーティングス のマネジングディレクター、エドワード・パーカー氏がギリシャは支 払い不能で恐らく3月に期限を迎える国債を償還できないとの見方を 示したにもかかわらず、ギリシャ債は上げた。

同国の2022年10月償還債の利回りは20bp低下の33.81%。 一時は33.54%と、先月7日以来の低水準まで下げた。

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