動き出した投資マネー、成長観測で米国株買いが活発化-BOA調査

分散投資の資産配分におけるキ ャッシュ比率は1月に低下し、運用再開で米国株の購入が活発化した ことが米銀バンク・オブ・アメリカ(BOA)の調査で明らかになっ た。世界的な成長への期待は6カ月ぶりの高水準になっている。

資産配分を決定するアセットアロケーター214人(運用資産総 額6550億ドル=約50兆円)のうち、現金を「オーバーウエート」 にしていると答えたのは差し引き27%と、昨年12月の35%から低 下した。米国株に対して2010年4月以降で最も強気になっており、 株式投資先としては米国が新興国市場を抜いて最も好ましい地域にな っている。

BOAの欧州株戦略責任者、ゲーリー・ベーカー氏は17日にロ ンドンで行われた記者説明で、「新年は投資家が世界の成長に関して それほど悲観的でない状態で始まった」と指摘。「リスク志向の高ま りにそれが表れている。米国ではかなり一貫した改善が示され、おお むね市場予想を上回っている」と述べた。

MSCIオールカントリー世界指数は今年に入って2.9%上昇。 この日の終値では10週間ぶりの高値となる見通しだ。米経済指標を 好感したほか、ユーロ圏周辺国での債券利回り低下で、域内ソブリン 債危機が世界経済の成長を阻むとの懸念が和らいだ。同株価指数は昨 年、年間では9.4%下落していた。

BOAの調査によると、世界成長に対する期待は1月に44と、 昨年7月以来の水準に上昇した。現金や債券から株式や商品への資産 シフトを促進している。

米国株をオーバーウエート

株式の中でも、米国株をオーバーウエートにしていると答えたの は1月に28%と、12月の20%から増加。新興国市場の株式は2番 目に人気の高い地域となった。一方、欧州と英国、日本の株式への人 気は依然として低い。

BOAのベーカー氏は「投資家の間ではまだ警戒が残っている」 と指摘。「彼らが成長見通しの改善を認識しているほどには、それが リスク志向の面で現実化していない」と述べた。

BOAのリスクと流動性を示す指標は1月に35と、12月の31 から上昇し、6カ月ぶりの高水準となったものの、これまでの平均値 の40は下回った。

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