スペイン、格下げ後初の入札で調達コスト半減-EFSFも需要堅調

スペイン政府が17日に実施し た入札で、借り入れコストが前回入札時のほぼ半分になった。格付け 会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が13日にスペイン などを格下げしたものの、景気見通し改善の兆候を受けて欧州全体で 入札での需要は堅調になっている。

スペインの12カ月物証券の平均落札利回りは2.049%と、前 回入札時(昨年12月13日)の4.05%から低下した。18カ月物 も2.399%(12月は4.226%)に低下。ユーロ圏の救済基金であ る欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の入札でも応札倍率が

3.1倍と需要堅調だった。

S&Pは13日、最上級だったフランスを含めてユーロ圏の9カ 国を格下げ、スペインは2段階引き下げて「A」とした。にもかかわ らず、債券利回りはその後低下し、昨年8月の米国格下げ後の米国債 をほうふつとさせる動きになっている。

スピロ・ソブリン・ストラテジー(ロンドン)のマネジングディ レクター、ニコラス・スピロ氏は電子メールで「スペインの入札は極 めて好調だった。金曜のS&Pの格下げに対する反響のなさがセンチ メントを支えている」と指摘した。

フランスの10年債利回りは13日から7ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下、スペインも12bp低下している。イ ングランド銀行(英中央銀行)のキング総裁はこの日、フランス格下 げの影響は落ち着いていたと述べた。

独景況感が大幅改善

欧州中央銀行(ECB)による3年物資金供給も債券投資家の資 金を潤沢にした可能性がある。また、この日発表のドイツの欧州経済 研究センター(ZEW)の1月の景況感指数が大幅に改善するなど景 気が下げ止まる兆候も入札の追い風になったとみられる。

スペイン銀行(中銀)によると、12カ月物の応札倍率は3.54 倍と前回の3.14倍を上回った。18カ月物の応札倍率は3.23倍 (12月は4.97倍)。発行額は目標上限の50億ユーロをわずかに 下回る水準だった。

同国は19日には2016年と19年、22年償還債の入札で最大 45億ユーロの発行を計画している。

EFSFも16日のS&Pによる1段階の格下げにもかかわらず、 182日物の証券の入札で目標を若干上回る15億100万ユーロ相当 を発行。平均落札利回りは0.2664%だった。ドイツ連邦銀行(中 銀)が明らかにした。

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