イタリア客船事故:運航会社が船長の判断に疑問呈す-死者は6人に

イタリア沖で13日発生した米 カーニバルのクルーズ客船「コスタ・コンコルディア」の座礁事 故は、船長が設定された航路とは違うルートを進むよう指示し、 この「過失」が少なくとも6人が死亡する惨事を引き起こしたと、 同船を運航するカーニバル傘下のコスタ・クロチエレのピア・ル イジ・フォッシ会長が語った。

フォッシ会長はジェノバでの記者会見で、コンコルディアの 運航ルートはローマ近郊のチビタベッキア港を出港する前にコン ピューターに設定されており、座礁現場のジリオ島にあれほど接 近するはずはないと語った。同船には乗客・乗員合わせて4000人 余りが乗っていた。

同会長は「人的ミスがあったことは否定できない」とした上 で、「運航ルートはチビタベッキアで正しく設定された。船が航路 を外れたのは、船長が未承認かつ未許可の操作を会社側に連絡せ ず行ったことが原因としか思えない」と説明。トスカーナの美し い風景を乗客に見せるために船長は船をジリオ島に近づけたのか もしれないとの見方も示した。同船のフランチェスコ・スケッテ ィーノ船長は当局に身柄を拘束されている。

消防当局のステファノ・ジャネッリ報道官は、16日に6人目 の遺体が船から発見されたと発表。AP通信が沿岸警備当局の話 を基に伝えたところによると、依然として約29人が行方不明とな っている。フォッシ会長は、救助活動を完了するとともに、船体 を引き揚げる前に50万ガロン(約190万リットル)の燃料を取り 除くことが最優先事項だと語った。

イタリアの通信社ANSAはクリニ環境相の発言を引用し、 同国政府が事故現場周辺に非常事態の宣言を検討していると報じ た。

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