欧州の緊縮策、危機対策としては「間違い」-スティグリッツ教授

ノーベル経済学賞受賞者のジョゼ フ・スティグリッツ米コロンビア大学教授は17日、欧州が緊縮財政を 推し進めていることについて、域内債務危機と闘う正しい方法ではな く、信頼感を損ねる可能性があるとの見解を示した。

同教授は香港でブルームバーグテレビジョンのインタビューに応 じ、「解決策として、緊縮財政は間違いだ」と言明、「信頼感は戻らな いだろう。全く逆だ。欧州が進んでいる方向は残念ながら間違ってい ると思う」と述べた。

スティグリッツ教授は、欧州では成長加速が必要だが「極めて深 刻」な景気下降に陥る可能性があると指摘。欧州首脳は「なすべきこ とが何か分かっていないように見える」とも話した。

中国については、経済成長率が7-8%に低下するのはある意味 で恐らく「良いこと」だとの見方を示した。その後、記者団に対し世 界2位の経済大国となった中国の成長は今や一段と「持続可能」にな っていると語った。

テレビインタビューで中国人民元の緩やかな上昇にも一理あると 述べたスティグリッツ教授は記者会見で、国際通貨基金(IMF)の 特別引き出し権(SDR)に人民元を組み入れるべきだと語った。

同教授は記者会見で、米国の低金利の長期化を「懸念」している と述べ、低金利が必ずしも雇用創出につながらない可能性があると指 摘。インタビューでは、欧州は「厳しい」年を迎えており、それが米 国にも影響を与えると分析した。

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