アサヒが2年連続でビール類首位、出荷数量は7年連続で最低更新

アサヒビールは、昨年の日本のビ ール類シェア(課税出荷数量)で2年連続、首位となった。震災の影 響でアサヒ、キリンビール、サッポロビールの工場が一時操業停止と なったことなどから市場全体の出荷数量は前年比3.7%減と、現行の統 計が始まった92年以降7年連続で過去最低を更新した。

アサヒビールは主力の「スーパードライ」と第3のビール「クリ アアサヒ」が好調で37.9%と前年比でシェアを0.4ポイント伸ばした。 2位のキリンは36.2%と0.5ポイントシェアを落とした。ビール、発 泡酒、第3のビール全てで前年実績を下回った。第3のビール「のど ごし<生>」は過去販売記録を更新し第3のビール市場でのシェアも 30%を超えたとしている。

3位のサントリーは前年比0.4%増の13.3%とした。高価格帯ビ ール「ザ・プレミアム・モルツ」と第3のビール「金麦」が伸びた。 4位のサッポロは前年比0.4%減の12.0%。震災の影響で5工場中、 2工場が被災し商品供給が十分に出来なかったことが要因。

市場全体出荷数量の減少要因について、キリンビールは、東日本 大震災の影響に加え、生活防衛意識の高まり、嗜好の多様化、少子高 齢化なども影響したとしている。第3のビールの構成比は34.7%と過 去最高(32.8%)を更新した。

消費者意識の変化や少子高齢化などを受け、各社は主力ブランド に販売促進費を傾斜配分したほか、新たなノンアルコールビール風味 飲料の販売にも本腰をいれている。首位の座を守ったアサヒビールの 小路明善社長は、「顧客に対して価値提供を愚直に続けることの重要性 を改めて感じている」とのコメントを発表した。

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