スエズマックス型タンカー運賃、過去10年で最悪に-米東部の精製減

約100万バレル積みのスエズマッ クス型タンカーの海運レートは過去約10年で最悪になりそうだ。米東 海岸の石油精製が少なくとも過去20年で最大の落ち込みを示したため だ。

ブルームバーグがアナリスト10人を調査したところ、超大型タン カーの約半分のサイズのスエズマックス型タンカーの今年の1日当たり 収益は1万5188ドルと、前年比12%減となり少なくとも1997年以降 で最低となる見通し。マレックス・スペクトロン・グループ(ロンド ン)のデータによると、将来の運搬コストが見込み取引される海上運賃 先物契約(FFA)取引では平均1万7088ドルが想定されている。こ のため、投資家はFFA売却により利益を得られる可能性がある。

収益の減少は2年連続。西アフリカ産原油を輸入している米東海岸 の製油所が少なくとも92年以降では最速のペースで閉鎖している。割 安な国内産原油を使っている中西部の製油所に対抗できないため。世界 最大の船舶ブローカー、クラークソンの試算によると、西アフリカ-米 国の輸送はスエズマックス型タンカー貨物の約14%を占める。

スイスのツークに拠点を置く調査会社ペトロマトリックスのマネジ ングディレクターで、石油業界で17年以上勤務しているオリビエ・ジ ェイコブ氏は「スエズマックスの米東海岸の需要がなくなっている。西 アフリカ産原油はアジア向けの供給が増える可能性が高く、より大型の タンカーで輸送される」との見方を示した。

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