監査役も84億円損害責任、オリンパス訴訟表明へ-監査法人は免責

オリンパスの損失隠し問題で、監査 役などの責任を調査していた外部委員会は、現・旧監査役5人の善管注 意義務違反を認め、会社に合計約84億円の損害を与えたとする報告書を まとめた。監査法人2社の責任は認められなかった、とした。同社は5 人に賠償を求め、17日中に提訴する方針。

オリンパスが同日、外部委である「監査役等責任調査委員会」から 報告書を受け取ったと発表した。広報担当の北田津世志氏によると、同 社は責任を認定された5人への損害賠償訴訟を準備中で、手続きが終わ り次第、詳細を開示する予定。

17日は同委の報告を受けて監査役などを提訴する場合の期限。高山 修一社長は18日午後1時から記者会見を行い、今後の対応を説明する。 高山氏は別の外部委の報告で責任を認定され、自身がオリンパスから賠 償提訴されている。

報告書は監査役経験者による損害額として太田稔・元監査役の注意 義務違反 による損害を37億2556万円。他の今井忠雄、小松克男、島田 誠、中村靖夫の4氏による損害を計約46億5676万円とした。

具体的には、太田氏は経理部長だった1990年から2001年5月まで 未公表の多額の含み損の存在を把握していたが、監査役に就任した01年 6月以降も取締役会や株主総会へ報告しなかった。他の4人は08年の国 内3社の買収額が過大であったことを見過ごした点などが問題視された。

報告書は一方、あずさ監査法人と新日本有限責任監査法人は通常必 要な手続きを実施しており、損失の本体からの分離を把握できなかった としても「やむを得ない」などと分析、両社に「注意義務違反は認めら れなかった」と結論づけた。取締役ではない執行役員にも「不適切な業 務執行行為は認められなかった」との調査結果を示した。

オリンパスは今回に先立ち、取締役経験者の責任に関する調査を別 の外部委に依頼。この結果、損失隠しに関与して計859億円の損害を会 社に与えたと認定された菊川剛元社長や 高山氏ら現・旧取締役計19人 に対し、8日に計36億1000万円の損害賠償を求めて提訴していた。

--取材協力:藤村奈央子 Editors: Yoshinori Eki, Kenshiro Okimoto,Eijiro Ueno

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