欧州株:反発、格下げ後のフランス証券入札が好調-カーニバルは急落

16日の欧州株式相場は反発。 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が13日に フランスの最上級格付けを引き下げたにもかかわらず、同国がこの日 実施した証券入札では落札利回りが前回入札を下回った。ストックス 欧州600指数は5カ月ぶり高値となった。

イタリアのフィアットやドイツのダイムラーを中心に自動車株が 高い。ゴールドマン・サックス・グループがこれら銘柄の買いを勧め たことが好感された。クルーズ客船「コスタ・コンコルディア」がイ タリア沖で座礁し、少なくとも6人の死者を出したカーニバルはロン ドン市場で大幅安。スイスのセメントメーカー、ホルシムは1.6% 値下がりした。昨年10-12月(第4四半期)の費用計上が嫌気され た。

ストックス欧州600指数は前週末比0.8%高の251.12で終了。 200日移動平均を上回り、昨年8月3日以来の高値で引けた。この 日は0.5%安となる場面もあったが、反発。13日はS&Pが複数の ユーロ導入国の格下げを予定しているとの報道を受け、3日目の下げ 相場となっていた。

PFAペンションのシニアストラテジスト、ウィトルド・バーク 氏(コペンハーゲン在勤)は「格下げというのは常にちょっと古いニ ュースであり、誰もが既にS&Pの行動を予想していた」と述べた上 で、「プラス面はサルコジ仏大統領のメルケル独首相への影響力がこ れで弱まるため、同首相には自身の構想を一段と推進する余地が生ま れる」と語った。

S&Pは13日の取引終了後に、フランスの「AAA」格付けを 「AA+」に1段階引き下げ、見通しも「ネガティブ」とした。キプ ロスとイタリア、ポルトガル、スペインは2段階の格下げとし、オー ストリアとマルタ、スロバキア、スロベニアの格付けも引き下げた。 見通しが安定的な最上級格付け国はユーロ圏ではドイツのみとなった。

この日の西欧市場では、ポルトガルとスペインを除く16カ国で 主要株価指数が上昇。フランス政府は格下げ後初の証券入札を実施。 18億9500万ユーロ(約1840億円)相当の1年物の利回りは

0.406%と、9日の入札時の0.454%を下回った。政府は3カ月物 と6カ月物を含む総額85億9000万ユーロを発行した。

フィアットは7%高の4.16ユーロ、ダイムラーは3.6%高の

39.35ユーロでそれぞれ終了。カーニバルは16%下げて1878ペン ス。ホルシムは51スイス・フランで引けた。

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