外為:ユーロ下落、S&P格下げ響く-フランス入札では利回り低下

16日の外国為替市場でユー ロは下落。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P) が13日にフランスなどユーロ圏の9カ国を格下げしたことが響いて いる。フランスが格下げ後初めて実施したこの日の入札で借り入れコ ストは低下したものの、ユーロは前週末の水準を下回ったままだ。

欧州危機悪化の観測が安全資産への逃避を促し、円は主要16通 貨中13通貨に対して上昇。ギリシャの債務交換をめぐる投資家との 協議は減免の幅などで合意できず先週中断され、18日に再開される 見込み。

三菱東京UFJ銀行の為替ストラテジスト、リー・ハードマン氏 (ロンドン在勤)は「格下げはユーロ圏ソブリン債危機がまだまだ続 くことを重ねて示した」として、「ファンダメンタルズ(経済の基礎 的諸条件)は引き続きユーロの調整継続を示唆している」と語った。

ニューヨーク時間午前10時4分現在、ユーロは対円で0.4% 安の1ユーロ=97円20銭。一時は2000年12月以来の安値とな る97円04銭まで下げていた。対ドルは0.1%安の1ユーロ=

1.2671ドル。一時は1.2626ドルを付けた。

ドルは対円で0.3%安の1ドル=76円73銭。米市場はこの日、 キング牧師生誕記念日の祝日で休場。

フランスの証券入札で、18億9500万ユーロ(約1840億円) 相当の1年物の落札利回りは0.406%と、9日の入札時の

0.454%を下回った。政府は3カ月物と6カ月物も発行。利回りは いずれも低下した。発行総額は85億9000万ユーロとなった。

取引について知る関係者4人によると、欧州中央銀行(ECB) はこの日、イタリアとスペイン国債を購入した。UBSの為替ストラ テジスト、クリス・ウォーカー氏は「ユーロには多くのリスクがある。 ギリシャの債務交渉もその一つだ」と指摘。「ECBはいつもより早 めに介入したもようで、状態をやや安定させたが、われわれは引き続 きドルに対するユーロ下落を見込んでいる」と付け加えた。

ギリシャの財務省当局者によれば、パパデモス首相およびベニゼ ロス財務相と国際金融協会(IIF)のチャールズ・ダラーラ専務理 事の協議は18日に再開される。

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