スペインのラホイ首相、沈黙破る初の会見-仏大統領との会談後

スペインのラホイ首相は、12月21 日に就任して以来で初の記者会見を行う予定だ。スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)がスペインの格付けを引き下げてから3日後 の16日、赤字削減策について記者から質問を受けることになる。

ラホイ首相は、フランスのサルコジ大統領との会談後、マドリー ド時間16日午後4時(日本時間17日午前0時)ごろ「短い記者会見」 を行う。首相府が明らかにした。国営のスペイン通信(EFE)との インタビューを除くと、最後に記者から質問を受けたのは、約2カ月 前に総選挙で社会党に圧勝する前のことだ。

FXプロ・ファイナンシャル・サービシズ(ロンドン)のチーフ ストラテジスト、マイケル・ダークス氏はインタビューで、「ラホイ氏 のスタイルには透明性が欠けている」と指摘。投資家は「同氏のビジ ョンがどのようなものか、またスペインが直面する財政的な課題をど のように是正しようとしているかを理解する必要がある」と話す。

ラホイ氏は11月20日、ユーロ圏で国内総生産(GDP)比率が 3番目に大きい財政赤字に取り組み、欧州債務危機に屈する4番目の 国になる事態からスペインを守るという公約を掲げて総選挙に勝利し た。S&Pは13日、スペインの信用格付けを「AA-」から2段階引 き下げて「A」とした。同社によるスペインの格下げは3カ月で2回 目となる。

マドリードのコンプルテンセ大学のハビエル・デル・レイ・モラ ト教授(政治コミュニケーション)は、25歳未満の就業人口の半分が 失業し、リセッション(景気後退)が差し迫る中で、ラホイ首相はメ ディアを避けることで、予算上の痛みをさらに受け入れるよう有権者 を説得できないリスクを冒していると警告する。

同教授は「ラホイ氏は今後の4年間が困難で、あらゆる人にとっ て悪いニュースに満ちたものであろうことを承知している。同氏はこ のようなコミュニケーション不足を是正する必要があるだろう」と話 している。

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