ユーロ圏:銀行配当水準、リーマン破綻後の最低更新へ-増資が足かせ

ユーロ圏の銀行の配当が2008 年の米リーマン・ブラザーズ破綻後の最低水準をさらに下回ろう としている。監督当局が銀行側に資本増強を求めているためだ。

イタリアのウニクレディトとフランスのソシエテ・ジェネラ ルは、11年分の配当を取りやめている。利益見通しとオプション 価格に基づきブルームバーグがまとめた配当予想によれば、イタ リア、フランス、スペインの銀行が最も大幅な減配となる見込み だ。

予想データはまた、ユーロ圏外の英国とスウェーデンの銀行 は資本増強不要と当局が判断しており、配当水準を維持するか増 配する可能性があることを示している。

欧州の規定に従うため、銀行は6月までの1150億ユーロ(約 11兆2000億円)の追加資本調達に向け圧力を受けている。利益は 10年の水準から20%減少すると予想されており、利益を増資に充 てるのは難しい状況だ。域内の銀行株は過去1年間で36%値下が りした。

アルファバリューのパリ在勤アナリスト、クリストフ・ナイ ダム氏は「当局は最悪ともいえる時期に銀行に資本増強を要請し ており、今は株主と当局者が理解し合える状況ではない。最も大 きな疑問符が付くのは景気減速だ。深刻になればなるほどリスク のコストが高まり、配当支払い能力が一段と抑制される」と述べ た。

ブルームバーグの推計によれば、フランスでは上場銀行4行 全て、スペインは9行のうち5行、イタリアは14行のうち9行が 通期決算発表時に減配もしくは配当見送りを発表する見込み。ユ ーロ圏11カ国の53行をまとめると、1株当たりの配当が9.24ユ ーロと、前年比41%減、リーマン破綻の翌年の09年分との比較で は28%減となりそうだ。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE