独国債、欧州危機からの逃避先として人気高まる-仏など格下げで

米格付け会社スタンダード・ア ンド・プアーズ(S&P)がフランスとオーストリアの格付けを最上 級「AAA」から引き下げ、欧州首脳らの危機を打開する取り組みは 不十分だと指摘したことを受け、ドイツ国債は欧州債務危機からの逃 避先として一段と魅力を増している。

独2年債利回りは昨年の最高の1.95%から一時0.134%まで低下。 今後も安全を求める投資家の関心を引き続けると、仏銀クレディ・ア グリコルCIBや英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グ ループ(RBS)はみている。フランスとスペインが今週の国債入札 に向けて準備を進める中、一部の国の資金調達コストが高止まりする 恐れがあるとのS&Pの警告は投資家の意欲を後退させかねない。ド イツも2年債入札を18日に予定している。

クレディ・アグリコルCIBの債券ストラテジスト、ピーター・ チャットウェル氏(ロンドン在勤)は14日のインタビューで、「S &Pの決定は、ユーロ圏の債券市場で唯一の安全な投資先はドイツだ との市場の見方を裏付けている」と述べた。その上で、「ユーロ圏に ついては依然として多くの不確実性が存在する。ドイツの国債利回り はそうした低い水準にとどまり、仏国債の独国債に対する利回り上乗 せ幅(スプレッド)は拡大する可能性がある」との見方を示した。

ハービンダー・シャン氏を含むRBSのストラテジストも13日 の顧客向けリポートで、S&Pの発表により、「ドイツが勝者である ことが明らかになっている」と指摘。「われわれは引き続き危機が 徐々に深刻化し、各国国債の独国債に対するスプレッドがさらに拡大 すると予想している」と説明した。

原題:German Bund Allure Grows After France, Austria Lose

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE