ギリシャ債務交換協議、今週再開へ-「日ごとに危機増大」との指摘も

ギリシャ政府と債権団は今週、 行き詰まりを見せている債務交換案をめぐって再び交渉の席に着 く。ドイツのメルケル首相は、合意に向けて双方に圧力をかけて いる。

ギリシャのベニゼロス財務相は14日、国際金融協会(IIF) との協議が18日に再開されると述べた。ギリシャ債を保有する銀 行を代表して交渉しているIIFは同日、週半ばにアテネに戻る という「暫定的な計画」があるものの、「これは向こう数日の展開 次第だ」との立場を示した。

欧州の当局者とギリシャの債権団は昨年10月、保有する債券 を自発的に新発債に交換し、同国債の額面を50%減免することで 合意した。ギリシャが抱える債務を、2020年までに国内総生産(G DP)の120%に引き下げる狙いがある。

ギリシャ政府と債権団は13日に協議を休止。ギリシャ債保有 者の損失を確定することになる新発債の表面利率と償還期限で合 意に至らず、デフォルト(債務不履行)の危機が高まっている。

シルビア・クアント・リサーチのアナリスト、クリスティア ン・ムシック氏(フランクフルト在勤)は、「日を追うごとに危機 感が高まっている」と指摘。「金融市場は抜本的な解決策を望んで いる。政治家は双方に圧力をかけるべきだ」と話した。

週内の合意目指す

ギリシャ政府は週内の枠組み合意を目指している。今週は欧 州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)との間で、第2次救済 の条件に関する協議がアテネで始まる。ベニゼロス財務相は、23 日のユーロ圏財務相会合で債務交換計画の概要を示すことを目指 していると14日に表明。同国財務省が配布した発言テキストによ れば、ギリシャ政府は2月6-10日に民間部門関与の詳細を公表 する方向で取り組んでいるという。

メルケル独首相は15日、ギリシャ政府に債務削減の公約を、 金融機関に対しては昨年10月の評価減に関する合意を守るよう促 した。独ラジオ局ドイチュラントフンクとのインタビューで語っ た。

シルビア・クアントのムシック氏は、「正味現在価値(NPV) の損失が75%に近づいたら、債券保有者の一部は合意がビジネス 上、理にかなうかどうか考え直す必要があるだろう」と指摘。「ギ リシャが自国にとってあまりに有利な合意を勝ち取ったら、ユー ロ圏の他の諸国も救済要請に走りかねないとの懸念もある」と述 べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE