NY外為(13日):ユーロが対ドル1年4カ月ぶり安値-仏格下げ

ニューヨーク外国為替市場では ユーロが主要通貨の大半に対して下落し、対ドルでは1年4カ月ぶり 安値を付けた。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S& P)がフランスに付与していた最高格付けを引き下げたことが手掛か り。

ユーロは対ドルで週間ベースでは6週連続安と、ほぼ2年ぶりの 長期下落局面。S&Pはフランスの格付けを1段階引き下げて「AA +」、アウトルックを「ネガティブ」に指定したとウェブサイトで発 表。ユーロは対円では2000年以来の安値に下落した。ギリシャと民 間債権者との協議が休止となったこともユーロの弱材料となった。ド ル指数は上昇。JPモルガン・チェースの減益決算を受けて米国株が 値下がりしたことが手掛かり。

為替取引を手掛けるテンパス・コンサルティングの市場担当ディ レクター、ジョン・ドイル氏は「格下げをめぐるうわさはユーロを押 し下げるのには十分で、株価も下落した」と分析。「ギリシャがユー ロのとげとなってほぼ3年が経つが、今後もユーロには重しとなるだ ろう」と続けた。

ニューヨーク時間午後4時45分現在、ユーロは対ドルで前日比

1.2%安の1ユーロ=1.2667ドル。一時1.2624ドルと、昨年8 月25日以来の安値を付けた。週間では0.4%安。前回ユーロが6週 連続安となったのは、10年2月19日までの6週間。

対円では0.9%下げて1ユーロ=97円47銭。一時97円20 銭と、2000年12月以来の安値を付けた。円は対ドルで0.3%安の 1ドル=76円95銭。

ドルに逃避需要

ドルは韓国ウォンを除く全ての主要通貨に対して値上がり。リス ク選好が後退し、逃避需要から買い進まれた。

バンク・オブ・ニューヨーク(BNY)メロンの外為担当マネジ ングディレクター、サマルジット・シャンカー氏(ボストン在勤)は 「世界の債券市場で現在、最も力強い資金純流入が見られるのは、日 本国債、スイス国債、米国債の3つだ」と指摘。「ユーロ圏で格下げ が起こるとの懸念が再燃し、相対的に安全かつ流動性の高い資産への 逃避に拍車が掛かっている」と述べた。

国債市場では、米10年債利回りが1.83%と年初来の水準に低 下。日本の10年債利回りは0.95%と、昨年11月以来の低水準。 スイス10年債の利回りは0.79%となっている。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数は一時81.784と、9月14日以来の高水準を付けた。 JPモルガンの11年10-12月(第4四半期)決算は前年同期比 23%減益となった。米株式市場ではS&P500種株価指数が一時

1.4%下げた。

ギリシャの債務交換めぐる協議

ギリシャへの債権銀行団は同国政府との協議を休止した。債務交 換に伴う投資家の損失規模をめぐり政府と合意できなかったことが背 景。これにより、ユーロ圏で初のソブリン債デフォルト(債務不履行) が発生するリスクが高まった。

債権銀行団を代表してギリシャ政府と交渉している国際金融協会 (IIF)は同日の電子メールで、提案に対して「全ての当事者によ る建設的で集約された反応が得られなかった」として、「こうした状 況下、ギリシャおよび当局との協議は、自発的なアプローチという点 を鑑みて休止する」と発表した。ギリシャ財務省の当局者は、協議再 開が18日となる公算が大きいことを明らかにした。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループの為替スト ラテジスト、ブライアン・キム氏は「細かい内容以前に、そもそも合 意に達するのかということを当社は注視している」と語った。

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