欧州債(13日):ドイツ債利回りは過去最低-欧州格下げ観測で逃避

13日の欧州債市場でドイツ国 債が上昇。5年物と30年物の利回りは過去最低を付けた。格付け会 社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によるユーロ圏諸国の ソブリン格付け見直しで、ドイツは最上級の「AAA」を維持すると の見通しが手掛かりとなった。

スペインとベルギーの国債は下落。低格付けの国債を避け、ドイ ツ国債に安全を求める動きが強まったことが背景。フランスは最上級 格付けを失う見込みだ。S&Pは見直し結果をロンドン時間13日午 後9時に発表するもようだと、欧州の当局者が匿名を条件に述べた。 S&Pの広報担当、フィリッパ・メラニフィー氏(ロンドン在勤)は 電話取材に対してコメントを控えた。

クレディ・アグリコルCIBの債券ストラテジスト、ピーター・ チャットウェル氏(ロンドン在勤)は、「オランダとドイツを除いた 大量格下げ報道を手掛かりに、質への逃避の動きでドイツ国債が飛ぶ ように売れている」と語った。

ロンドン時間午後4時28分現在、ドイツ10年債利回りは前日 比7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し1.77%。 一時は1.74%まで下げ、昨年11月15日以来の低水準を付けた。 同国債(表面利率2%、2022年1月償還)価格はこの日、0.605上 げ102.09。

ドイツ5年債利回りは一時0.733%まで低下し、ブルームバー グがデータ集計を開始した1990年以来の最低となった。ドイツ30 年債利回り2.33%と、10bp下げる場面もあった。

オランダ10年債利回りは過去最低となる2.703%まで低下した。 オランダとルクセンブルクの格付けは変更されない見通しだと、AF P通信が報じた。

スペイン10年債利回りは前日比9bp上昇の5.22%。一時は

5.26%まで上げた。イタリア10年債利回りは18bp上げ6.46% を付けた後、前日からほぼ変わらずの6.63%となった。欧州中央銀 行(ECB)が購入したとの見方から、両国債は下げ幅を縮めた。

ベルギー10年債利回りは11bp上げ4.17%。同国の債務管理 局がS&Pから通知を受けていないことを明らかにしたものの、支援 材料とはならなかった。フランス10年債の利回りは4bp上げ

3.08%。

欧州連合(EU)の規則では2009年以来、格付け会社はソブリ ン債格下げの少なくとも12時間前に当該国に通知することが義務付 けられている。

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