安住財務相:政府の方向性に齟齬ない-イラン産原油の段階的削減

安住淳財務相は13日午前の閣議後 会見で、前日の日米財務相会談で表明したイランからの輸入原油の段 階的な削減について「さまざまな意味で、環境づくりをしている。方 向性について齟齬(そご)があるわけではない」と述べ、政府の方針 は一致しているとの認識を示した。同国原油の輸入削減をめぐっては、 藤村修官房長官が昨日の会見で慎重とも取れる発言をしていた。

藤村官房長官は12日の会見で、イラン制裁に対する日米協力に関 して「国際原油価格の高騰による世界経済への影響を最小限に抑える べく両国間で緊密に協議していくことが必要だ。さまざまな対処の方 法があり、1つだけではない」と発言。財務相の表明について「さま ざまな意見の1つ」との見方を示した。

これについて財務相は「日本経済への影響を慎重に勘案する一方 で、核問題は安全保障の観点から見過ごすことができない問題という ことで政府内の意見は分かれていない」と強調。一方で、「邦銀の取引 高は米国でも大きい。できるだけ適用除外をしてもらわなければ金融 にとって打撃になる」と述べ、輸入削減と引き換えに邦銀への適用除 外を米国に求める立場に変わりないことを強調した。

米国ではイランの核開発疑惑が強まっているとし、エネルギー・ 銀行分野などで同国との取引を禁止する制裁強化法が成立。これを受 け、12日来日したガイトナー米財務長官が、野田佳彦首相や財務相と 相次いで会い、同国産原油の輸入量が第3位の日本へも協力を要請し ていた。

--共同取材 広川高史  Editor:Norihiko Kosaka, Tetsuki Murotani

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