英RBSが口火か、欧州投資銀行で大規模再編も-中堅行には退場圧力

【記者:Elisa Martinuzzi and Liam Vaughan】

1月13日(ブルームバーグ):英銀ロイヤル・バンク・オブ・ス コットランド・グループ(RBS)が投資銀行部門の人員を4分の1 余り大幅削減することを決定したが、これは欧州の投資銀行のより広 範な再編の先駆けとなる可能性がある。中堅の投資銀行は、手数料収 入の急減や規制の強化によって事業の縮小を迫られている。

英政府が出資する金融機関では最も大きいRBSは12日、エク イティ関連と企業の合併・買収(M&A)への助言、株式資本市場の 各事業を売却ないしは閉鎖し、3500人を削減すると発表した。欧州の 金融業界では、イタリアのウニクレディトが昨年11月に株式部門を 一部閉鎖したほか、野村ホールディングスとスイスのUBSも事業縮 小に動いている。

アナリストによれば、傘下の証券部門が業界で出遅れている銀行 は、RBSに追随し、関連部門の閉鎖に追い込まれる恐れがある。取 引減少に加えて、今後の規制強化で営業コスト上昇も予想されるため、 一部の事業は存続が不可能になりつつある。

欧州では新規株式公開(IPO)引き受けやM&A助言などのサ ービスを数十行が競い合う状況の下で、手数料が記録的な水準に値下 がりしており、事業の成長を域内に依存する金融機関の利益がますま す圧迫されている。

出遅れ組は耐えきれない

メディオバンカのアナリスト、クリストファー・ウィーラー氏は 「取引高の急減に伴い、中堅行が押しつぶされている。中途半端な銀 行はランニングコストを賄う余裕がない」と話す。

調査会社フリーマンによれば、昨年10-12月(第4四半期)の 欧州の投資銀行の手数料収入は、42億ドル(約3226億円)と2004 年以来の水準に落ち込んだ。これは過去最高だった2007年4-6月 (第2四半期)の111億ドルを大きく下回る。

ブルームバーグのデータによれば、欧州では昨年、906億ドル相 当の株式引き受けを160行が奪い合う格好となっており、1590億ド ル相当を72行で分け合う米国とは対照的だ。欧州市場ではまた、引 受業者の上位10行が71%のシェアを独占。26位に甘んじたRBSが 欧米中心なのに対し、ゴールドマン・サックス・グループやドイツ銀 行など上位9行はグローバルな事業展開を行っている。

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