国際帝石:豪イクシスLNG開発に1兆9000億円-日本主導で初

国際石油開発帝石は、西オーストラ リアのイクシス液化天然ガス(LNG)プロジェクトに1兆9000億円投 資すると発表した。東京電力の福島第一原子力発電所事故を受けて、 LNGの長期・安定調達が課題になっている中で日本が主導する初の大 型LNG開発プロジェクトが本格的に動き出す。

同社のホームページに掲載された文書によると、仏トタルと提携し 西豪州沖合に位置するイクシス・コンデンセート田を開発する。2016年 12月末までの生産開始を目指す。埋蔵量は年間800万トン超のLNGを 約20年間生産できる規模。

プロジェクトの総投資額は340億米ドルで、そのうち247億米ドル を国際帝石が負担する。権益比率は72.805%。トタルは24%。

国際帝石は最大10%の権益をLNGの買い手に譲渡する方針を発 表し、既に東京ガス、大阪ガス、東邦ガスにそれぞれ1.575%、1.2%、

0.42%譲渡することで合意している。

国際帝石の北村俊昭社長は13日の記者会見で、「他の買い手とも 交渉中」とし、「トタルから権益を増やしたいと要望が来ているので 話し合いたい」と語った。

ダーウィンに設置する陸上LNGプラント建設では日揮を中心に 千代田加工建設、米KBR社などで構成される企業連合と契約を結ぶ。 日揮は13日、ホームページで受注額を約150億ドルと発表した。沖合 生産施設やパイプラインなどの契約は国内外の主要企業と締結する。

北村社長は資金調達について「約2兆円のうち半分が自己資金で 残りの半分は外部からの調達になる。外部からの借り入れの大半はい わゆるプロジェクトファイナンスで考えている」と述べた。

国際協力銀行(JBIC)を中心にした輸出信用機関(ECA) とメガバンクなど市中銀行のほかに、オーストラリア、ヨーロッパ、 アジアの金融機関と現在協議中で、北村氏は「既に大変前向きの感触 を得ていて、外部からの資金調達に自信を持っている」と語った。

国際帝石は昨年12月6日、東京電力、東京ガス、関西電力、大阪 ガス、九州電力の国内の5電力・ガス会社との間で2017年から15年間 のLNG売買契約を締結したと発表した。国際帝石が東電と東ガス向け に年105万トン、関電と大ガス向けに80万トン、九電向けに30万トン を購入する。このほか、中部電力に同49万トン、東邦ガスに28万ト ン、台湾中油(CPC)に175万トン販売することでも合意している。

国際帝石とパートナーであるトタルの引き取り分を含めると、イ クシス計画で生産が予定されている年840万トンすべての販売先が決ま っており、LNGの7割が日本向けに販売される。

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