ダラス連銀総裁:グロース氏は「変わり者」-発言削除を要求

米ダラス連銀のフィッシャー総 裁は2006年の会合で投資家のビル・グロース氏を「変わり者」と評 し、その後、発言を記録から削除するよう求めていたことが、米連邦 準備制度理事会(FRB)が12日公表した同記録で分かった。

フィッシャー総裁は2006年10月24、25両日に開催された米 連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、「グロース氏とは20年来 の知り合いだが、彼が変わり者だということを知っている」と指摘。 その後、「この発言を記録から削除してもらいたい」と述べていた。

FRBのインフレ対策を投資家が真剣に捉えていないことをフィ ッシャー総裁は心配していた。FOMC会合で表明した同総裁の懸念 の一例として、インフレ率は「明らかに受け入れられない水準で横ば いになる」とのグロース氏の発言が挙げられる。同氏は米パシフィッ ク・インベストメント・マネジメント(PIMCO)で世界最大の債 券ファンドを運用する。

グロース氏は06年9月のリポートで、FRBが利上げを終了し、 07年の「ある時期」に再び利下げ開始を迫られると分析していた。

フィッシャー総裁は「われわれがインフレリスクに留意し、警戒 姿勢を続けていることを明確に示す声明文の発表」が必要だとの自身 の主張を裏付けるものとして、グロース氏のリポートを引き合いに出 していた。

FRBは住宅市場低迷を受け06年8月に2年間におよぶ利上げ 局面を停止。07年9月にはフェデラルファンド(FF)金利誘導目 標を0.5ポイント引き下げ4.75%としている。

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