米国株:小幅高、S&P500は4日続伸-欧州の国債入札好調で

米株式相場は小幅高。S&P 500種株価指数は4日連続の上げとなった。欧州の国債入札での借り 入れコスト低下が支援材料になった。ただ、米新規失業保険申請件数 と小売売上高は失望を誘った。

アルコアやキャタピラーなど大型株が高い。最大50億ドルの自 社株買い計画を発表したターゲットは1.6%上昇。一方、原油相場の 下落を背景にエネルギー銘柄は下げた。シェブロンは2.6%安。同社 は昨年10-12月(第4四半期)の利益が前期を「大幅に下回る」と の見通しを明らかにした。

S&P500種株価指数は前日比0.2%高の1295.50で終えた。 一時は0.5%下げる場面もあった。過去4日間の上昇率は1.7%上 昇となり、昨年7月28日以来の高値をつけた。ダウ工業株30種平 均は21.57ドル(0.2%)高の12471.02ドル。

キーコープ(クリーブランド)のプライベートバンキング部門チ ーフ投資ストラテジスト、ブルース・マケイン氏は電話インタビュー で「楽観は強まっているが、市場はまだリスクをとりたがっていない。 欧州の問題については楽観的な見方が強まっているが、なお混乱して いる。それは市場を驚かせる可能性を示しており、良い驚きではない だろう」と語った。

年初から3%上昇

S&P500種の年初からの上昇率は3%。S&P500種の10 セクターでは商品、金融、工業株の上げが目立っている。一方、経済 成長との関連が希薄な公益株と通信サービス株の成績が最も悪い。

スペイン政府は国債入札を実施し、合計で約100億ユーロ(約 9800億円)相当を発行。目標上限(50億ユーロ)の2倍を調達し た。イタリアも1年物など証券120億ユーロを発行し、目標額を達 成した。これを材料に世界的に株高となった。欧州中央銀行(ECB) のドラギ総裁は12日、同中銀は深刻な信用逼迫を阻止したと発言。 ユーロ圏経済に安定化の兆しが見られるとの認識を示した。

フィデュシャリー・トラスト(ボストン)のマイケル・マレー ニー氏は電話インタビューで、「借り入れコストの低下はユーロ圏で 今後数カ月間に償還を迎える債務の借り換え全般に一助となるだろう。 しかし、欧州の状況改善には経済成長の促進が必要だ」と話した。 一方、米国については、「この日発表された経済指標は予想よりも弱 かった」と指摘、「相場はこれまで素晴らしい上昇を遂げている。セ ンチメントは一段と強気になっており、私はむしろこの強気が気掛か りだ」と述べた。

アルコアは3.1%高。キャタピラーは2.3%上昇した。ターゲ ットは追加の自社株買いについて、今後2-3年以内に完了するとの 見通しを示した。

銀行株

銀行株は前日終値を挟んでもみ合い。13日にはJPモルガン・ チェースの決算発表を控えている。ブルームバーグのアナリスト調査 によると、2011年通期の同行の利益は特別項目を除くベースで過去 最高の185億ドル、6%の増加が見込まれている。ウェルズ・ファ ーゴは利益が4倍超となり、これも過去最高の153億ドルが予想さ れている。

JPモルガンの株価は前日比0.5%高、ウェルズ・ファーゴはほ ぼ変わらずとなった。前日までの3日間に11%上昇していたバン ク・オブ・アメリカ(BOA)は1.2%下落した。

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