中国:12月CPI、1年3カ月ぶりの低い伸び-成長支援の余地拡大

中国の12月の消費者物価指数(C PI)は1年3カ月ぶりの低い伸びに鈍化し、生産者物価指数(PP I)の上昇率はこの2年間で最も小さくなった。この結果、世界的な 景気減速で輸出が打撃を受ける中、当局が成長支援に動く余地が拡大 した。

国家統計局の12日の発表によると、12月のCPIは前年同月比

4.1%上昇。ブルームバーグ・ニュースが26人のエコノミストを対象 に実施した調査の予想中央値では4%上昇と見込まれていた。11月は 同4.2%上昇だった。

この日の統計を受けて、温家宝首相が政策の重点を成長支援に移 す余地が高まる可能性がある。欧州危機で中国の輸出品の需要が抑え られる一方、中国当局は不動産価格抑制策を維持している。昨年12 月の季節調整後の輸出と輸入はともに2年ぶりの低い伸びにとどまっ た。また、来週発表される昨年10-12月(第4四半期)の国内総生産 (GDP)成長率は、10四半期ぶりの低い数字になると予想されてい る。

「インフレは政策を拘束しなくなる」

BNPパリバのエコノミスト、彭程氏(北京在勤)は「インフレ は政策を拘束するものではなくなるだろう。当局者は政策緩和が必要 かどうかの判断材料として他の経済指標にもっと目を向けることにな ろう」と指摘。「ただ、CPIの通年の数字はなお目標を上回っており、 当面はインフレに対する警戒を維持するとみられる」と付け加えた。

2011年の通年のCPI上昇率は前年比5.4%と、政府が11年の年 初に示した目標の4%を上回った。

12月の食料品価格の上昇率は、野菜と海産物の値上がりが影響し、 前年同月比9.1%に加速した。食料品を除くCPIは過去1年で最も 低い伸びとなった。

ブルームバーグが集計したエコノミスト24人の予想中央値によ ると、17日に発表される10-12月期のGDP成長率は前年同期比

8.7%増に鈍化したもようだ。

この日CPIと同時に発表された昨年12月のPPIは前年同月 比1.7%上昇と、ブルームバーグが集計した市場予想と一致した。11 月は2.7%上昇だった。

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