大き過ぎてつぶせない銀行の定義、保険や決済機関に適用も-FSB

【記者:Ben Moshinsky and Jim Brunsden】

1月11日(ブルームバーグ):国際金融監督当局は「大き過ぎて つぶせない銀行」の定義を拡大し、世界的な大手行を対象とする資本 ルールを国内金融システムにとって重要な金融機関(SIFIs)や クリアリングハウス(決済機関)、保険会社にも適用する可能性が出 てきた。

20カ国・地域(G20)の中央銀行や監督当局で構成する金融安定 化理事会(FSB)のカーニー議長(カナダ銀行=中央銀行=総裁) は10日、スイスのバーゼルで開かれた会合後、「国内システムにと って重要なSIFIsについて規制の枠組みを年内に整備する必要が ある」と語った。

ドイツ銀行やフランスのBNPパリバ、米ゴールドマン・サック ス・グループなど国際金融システム全体にとって重要な金融機関(G -SIFIs)29行は現在、自己資本の上積み規制(上積み幅は1-

2.5%)の対象となっている。

ロンドンの法律事務所クリフォード・チャンスで規制問題を手掛 ける弁護士サイモン・グリーソン氏は「世界には国際金融システム全 体には影響しないまでも国レベルのシステムにとって重要な多くの金 融機関が存在する。その意味で最も注目されるのはエルステ・グルー プ・バンクだ。見れば見るほど、ハンガリーにとってシステム上重要 であることが分かるだろう」と話す。

影の銀行の規制も強化

カーニー議長はまた、FSBが破綻すれば国際金融システムに打 撃を与えかねない「シャドーバンク」(影の銀行)を対象とする一段 と厳格なルールの導入を検討していると発言。これはシステム上重要 な保険会社の規制をめぐる作業ほど進んでいないと述べる一方、必要 とされる基準は金融機関の種類によって異なると付け加えた。

いわゆるシャドーバンクにはマネー・マーケット・ファンド(M MF)や特別目的事業体(SIV)のほか、ファニーメイ(連邦住宅 抵当金庫)やフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)のような政府 支援機関(GSE)が含まれる。FSBは10日の声明で、3月まで にシャドーバンクに関する作業を再検討するとした上で、デリバティ ブ(金融派生商品)を取り扱うクリアリングハウスの「適切な在り方」 についても6月までに決定することが可能だと説明した。

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