米アルコア:10-12月期は09年以来の赤字-アルミ価格下落が響く

米アルミ生産最大手、アルコア の昨年10-12月(第4四半期)決算は約2年ぶりの赤字となった。 アルミ価格の下落が響いた。

同社の9日の発表資料によると、10-12月の純損益は1億 9100万ドル(約150億円、1株当たり18セント)の赤字となった。 前年同期は2億5800万ドル(同24セント)の黒字だった。リス トラ費用を除いた1株損益は3セントの赤字となり、ブルームバ ーグがまとめたアナリスト18人の予想平均と一致した。売上高は 6%増の59億9000万ドル。

アルコアの調整後の赤字決算は、世界的な金融危機に伴うア ルミ安の影響を受けた09年4-6月(第2四半期)以来。アルミ 価格は11年に値下がりした。指標となるロンドン市場のアルミ先 物(3カ月物)は10-12月期に平均で前年同期比11%下落した。 アルコアは先週、製錬能力を約12%削減すると発表している。

ドイツ銀行のアナリスト、ジョージ・ベリスタイン氏は決算 発表前に9日付リポートで、「世界的な過剰供給能力や余剰在庫、 欧州で見込まれる需要鈍化が引き続きアルミ価格を下押しし、精 錬事業の収益性を圧迫している」と指摘した。

ニューヨーク時間午後5時18分(日本時間10日午前7時18 分)現在、アルコアの株価は時間外取引で0.3%安の9.45ドル。 アルコアはダウ工業株30種平均構成銘柄の先陣を切って決算を発 表する企業。同社の株価は昨年44%下落し、ダウ構成銘柄ではバ ンク・オブ・アメリカ(BOA)の58%に次ぐ2番目の下落率と なった。

クラウス・クラインフェルト最高経営責任者(CEO)はこ の日の発表資料で、世界のアルミ需要は今年7%の伸びを示すと 予想した。昨年は11%の拡大だった。こうした需要の伸びと減産 の影響で、市場では今年60万トンの不足が生じるとアルコアは試 算している。

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