NY外為(9日):ユーロが対ドルで上昇-独仏首脳が協議

ニューヨーク外国為替市場では、 ユーロがドルに対し1年4カ月ぶり安値から上昇。ドイツとフランス の首脳が、ユーロ圏の新たな財政規則への署名が当初計画よりも1カ 月早まる可能性に言及したことを受けた。

スイス国立銀行(SNB、中央銀行)のヒルデブランド総裁辞任 で対ユーロでの上限が脅かされるとの見方から、スイス・フランは上 昇。米ドルに対してこの日最も上げたのはニュージーランド(NZ) ドルとブラジル・レアルだった。

ナショナル・バンク・オブ・カナダの外為担当マネジングディレ クター、ジャック・スピッツ氏は「債務危機問題への対応に関する会 談がまた行われたが、踏み込んだ措置は聞かれなかった」と指摘。 「ファンダメンタルズの面でもテクニカルの面でも、ユーロは下落が 続きそうだ」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前週末比

0.4%高の1ユーロ=1.2765ドル。一時1.2666ドルと2010年9 月10日以来の安値まで下げる場面もあった。対円では0.2%上げて 98円08銭。一時97円28銭と、2000年12月以来の安値を付け た。ドルの対円相場は0.1%安の1ドル=76円86銭。

ショートポジションの解消

RBCヨーロッパのグローバル為替ストラテジスト、アダム・コ ール氏はこの日のユーロ上昇について、欧州危機をめぐる議論への楽 観というよりも、トレーダーらがショート(売り持ち)ポジション解 消でユーロ買いに動いたためだと説明。「何よりも、非常に大きく積 み上げられたポジションの影響だといえる」と述べた。

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、ユーロが 対ドルでこの先下落するとの見方に基づいたポジションは今月初めに は過去最高に増加した。CFTCの6日のデータによれば、3日時点 でのユーロのネットショート(売り越し)は13万8909枚に急増し た。

ブルームバーグのアナリスト調査によれば、ユーロは4-6月 (第2四半期)までに1ユーロ=1.27ドルにまで下落する見込みだ。 従来は1.28ドルへの下落と予想されていた。

ドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領は、ベルリン での首脳会談後の共同記者会見で債務危機への対応加速について説明。 メルケル首相は、「交渉は非常に順調に進展している」と述べた。

スイス・フラン

フランは対ユーロで昨年9月以来の高値に上昇。スイス中銀総裁 が辞任したことに反応した。同中銀のヒルデブランド総裁をめぐって は、自身の妻が昨年行った為替取引が波紋を呼び中銀総裁としての信 用問題に発展していた。

スイス中銀はこの日、フランの対ユーロ相場の上限を1ユーロ=

1.20フランとする政策に「変更はない」と表明した。

ヒルデブランド氏は辞任会見で、ヨルダン副総裁が暫定総裁に指 名されたことを明らかにした。

フランは対ユーロで0.2%高の1ユーロ=1.21213フラン。一 時1.2108フランと9月20日以来の高値を付けた。対ドルでは

0.6%上昇し、1ドル=0.9496フラン。

ブラジル・レアルは対ドルで1.3%上昇し、1ドル=1.8332レ アル。NZドルは0.9%上げて1NZドル=0.7872米ドル。対円で は0.7%値上がりし、60円49銭。

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