日本の新規上場、07年以降で最多の50社に-JALやSNS関連企業

日本での2012年の新規株式公開(I PO)件数は過去5年で最高となりそうだ。海外ではソーシャル・ネッ トワーク・サービス(SNS)世界最大手のフェイスブックの上場に注 目が集まる中、国内市場でもこうしたSNS関連企業などのIPOに好 影響を与える可能性がある。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、年内のIPOは最大50 件と07年以降最多になると見通している。投資銀行本部の磯橋敏雄公 開引受部長は、スマートフォンにゲームソフトなどを提供する多数のS NS関連企業や、製造業、金融機関などが現在、手続きを進めていると いう。日本航空も1兆円規模に及ぶ公算のある再上場を準備中だ。

日本のIPO市場は08年のリーマンショック以降、停滞を続けて いる。07年は123社だったが、その後49社、19社、22社と減少。11 年は36社と回復の兆しを見せた。ことしは米フェイスブックがテクノ ロジー企業として過去最大のIPOを行う見込みで、これが日本でもさ まざまなネット関連企業などの上場を誘引する可能性がある。

三菱UFJモルガンの磯橋部長(47)は、ブルームバーグ・ニュー スとのインタビューで「リーマンショック以降、日本ではIPOが大き く減少したが、ようやく普通のペースに戻りマーケットは正常化してき た」と分析。その上で「SNS関連企業では、知名度向上のため、少な くとも5件以上の上場が見込まれる。フェイスブックの上場により、日 本のそうした企業にも投資家の注目が集まるだろう」と述べた。

パフォーマンス上位

SNS向けソフト開発のクラブ(港区)は、昨年IPOを行った36 社の株価の中でトップパフォーマンスとなった。主なソフトはホステス になりトップを目指すロール・プレイング・ゲーム「恋してキャバ嬢」 で、髪型を選んだり、メイク、ドレス、アクセサリーなどを購入する過 程で課金する仕組みのユニークなビジネスモデルだ。

経営再建中の日航(JAL)は、IPOで国内外に株式を売り出す 際のグローバル・コーディネーターに野村ホールディングスと大和証券 グループ本社を起用したことが5日までに分かっている。JALは9月 にも東京証券取引所に上場する計画だ。

JALの筆頭株主である企業再生支援機構は全保有株を放出。売り 出しは5000億円から1兆円(時価総額も同額)に上り、国内IPOと しては1998年のNTTドコモ以降、最大規模となる可能性もあるなど ことしの国内IPO市場に注目が集まる。

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