富裕層の投資家:商品投資拡大へ、手元現金は減らす方針-IPI調査

富裕層の投資家は今年、商品と非 上場企業への資産配分を増やす一方、手元現金を減らす計画であること が、5日発表された調査結果で明らかになった。

インスティチュート・フォー・プライベート・インベスターズ(I PI)が投資可能資産3000万ドル(約23億円)以上の会員世帯を対 象に実施した調査によると、回答者の約48%が2012年に商品投資を 増やす計画で、55%が非上場企業向けの直接投資を拡大する予定であ ると答えた。約45%が不動産の保有を増やす計画であると回答した。

IPIのエグゼクティブディレクター、ミンディー・ローゼンター ル氏は電話インタビューで「実物資産の保有に向かう全体的な動きの一 環だ」と指摘。「利益を上げる伝統的な手法に回帰しようとしている」 と述べた。

ブルームバーグが集計したデータによると、ダウ・ジョーンズUB S商品指数は昨年、年間ベースで13.4%低下。一方、129信託で構成 されるブルームバーグREIT指数によれば、不動産投資信託(REI T)のリターン(投資収益率)は8.1%だった。

新興国の生活水準向上

約65億ドル相当の運用を手掛けるティーデマン・ウェルス・マネ ジメント(ニューヨーク)のマイケル・ティーデマン最高投資責任者 (CIO)は商品と農業関連の不動産について、新興国の経済成長と生 活水準向上の恩恵を受けるために魅力的な投資先かもしれないとの見解 を示した。同社は向こう1年間にプライベートエクイティ(PE、未公 開株)や株式への投資を通じて不動産や商品、石油・天然ガスパイプラ インへの資産配分を最大4%増やす可能性がある。同社の顧客の運用資 産の平均は約6500万ドル。

回答者のうち約36%が今年は手元現金を減らす予定であると答え た。ローゼンタール氏はその理由について、一部の世帯が市場のボラテ ィリティ(変動性)を買いの好機とみている可能性があるためと指摘し た。

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