欧州債:ドイツ債は堅調、仏入札で利回り上昇-オーストリア債続落

5日の欧州債市場ではドイツ国債 が上昇。フランスがこの日実施した国債入札で利回りが前回入札を上 回ったことが材料視された。また、株式相場が下落し、ユーロ圏鉱工 業新規受注がアナリスト予想を下回る伸びとなったことを背景に、債 務危機が景気低迷を悪化させているとの懸念が強まった。

イタリアとスペインの国債は軟調。欧州の救済基金である欧州金 融安定ファシリティー(EFSF)の3年債起債は、スワップレート に対する利回り上乗せ幅が昨年1月に初めて発行した債券の約7倍に 設定された。ギリシャのパパデモス首相は、国際的な追加支援を得ら れなかっ場合、同国が3月にもデフォルト(債務不履行)に陥る「差 し迫ったリスク」があると語った。

オーストリア国債も下落。ハンガリーの1年物国債入札で、発行 額が目標に届かなかったことが手掛かり。

クレディ・スイス・グループ(チューリヒ)の債券ストラテジス ト、ラスムス・ロウジング氏は「欧州で起債が続いており、これが周 辺国債への重しとなっている」と述べ、「国債発行は依然として景気 見通しにとっての重大なリスクだ」と続けた。

ロンドン時間午後4時42分現在、独10年債利回りは前日比6 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.87%。一時 は1.95%まで上げ、先月27日以来の高水準を付けた。同国債(表 面利率2%、2022年1月償還)価格はこの日、0.50上げ101.18。 独2年債利回りは1bp下げ0.17%。

フランス国債入札

仏10年債利回りは4bp上昇し3.36%。仏30年債利回りは 4bp上げ3.98%。先月1日以降で初めて4%を超える場面もあっ た。

仏政府は10年債を40億2000万ユーロ発行。平均落札利回り は3.29%と、前回入札時(12月1日)の3.18%を上回った。 2023年、35年、41年にそれぞれ償還期限を迎える国債も発行した。

オーストリア10年債利回りは5日連続で上昇し、前日比11b p上げ3.36%となった。独10年債に対する利回り上乗せ幅(スプ レッド)は拡大し、11月28日以来で初めて150bpに達した。

ブルームバーグ端末上のハンガリー公債管理当局の画面によると、 入札結果では利回りが9.96%。先月22日の前回入札時は7.91% だった。発行額は350億フォリントと、目標の450億フォリントに 届かなかった。

エボリューション・セキュリティーズ(ロンドン)の債券アナ リスト、エリザベス・アフセス氏は、「オーストリアの対東欧エクス ポージャーは他の中核国を上回っているため、ハンガリーがこの日実 施した国債入札はオーストリア国債の支援要因となるどころか、軟調 の要因となったと考えられる」と説明した。

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