欧州は「より深刻な」リセッションに直面も-イラン産原油禁輸なら

欧州連合(EU)が今月、イラ ン産原油の禁輸に踏み切れば、欧州は恐らく「より深刻な」リセ ッション(景気後退)に直面するだろうと、スイスのツークに拠 点を置く調査会社ペトロマトリックスは予想している。

同社のマネジングディレクター、オリビエ・ジェイコブ氏は 4日の電子メールで、「欧州のガソリン小売価格は既に2008年7 月の水準を上回っている」と指摘。「さらにイラン絡みのプレミア ムが加われば、欧州、特に南欧はより深刻なリセッションに追い 込まれる公算が大きい」と述べた。

同氏は、ユーロとドルの相場の推移を考慮すれば、北海ブレ ント原油は現在バレル当たり120ドルだが、これは08年当時なら 147ドルに相当すると説明。08年に1ユーロ=1.60ドルだったユ ーロ相場は「現在1.30ドルで、依然として米格付け会社スタンダ ード・アンド・プアーズ(S&P)による欧州ソブリン債格下げ の可能性に関連した下振れリスクがある」としている。

EUのマイケル・マン報道官は4日、EU当局がイランの石 油・銀行業界に対する制裁強化に向けて作業を進めており、今月 30日までに最終決定を下す方針を明らかにしている。

ジェイコブ氏は「11年のリビア情勢に伴う原油価格高騰は欧 州の景気回復の助けにはならなかった」とした上で「今年イラン との対決に突き進めば、欧州経済に再び大きなマイナスの影響を 及ぼすことになるだろう」との見方を示した。

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