アジア勢の12月米自動車販売:トヨタは予想上回る-起亜がけん引

更新日時

昨年12月のアジア勢の米自動車 販売は、トヨタ自動車がアナリスト予想を上回った。中でも最も販売 を伸ばしたのは韓国の起亜自動車で、米自動車業界にとって2008年 以来最良の年を締めくくった。

4日の各社の発表によると、トヨタの12月の米販売台数は前年 同月比0.4%増加。ブルームバーグが集計したアナリスト5人の予想 平均は1%減だった。起亜は43%増、同社の親会社である韓国のヒ ュンダイモーターカンパニー(現代自動車)は13%増、日産自動車 は7.7%増えた。一方、ホンダは19%減。在庫逼迫(ひっぱく)を 理由に挙げている。

IHSオートモティブのアナリスト、レベッカ・リンドランド氏 は「起亜は今年の方がもっと潜在力がある」と指摘、「当社の予想で 起亜は23%増、現代も再び2桁の伸びとなるだろう。現時点で起亜 の新車はどれも売れ行きが本当に好調だ」と語った。

米自動車業界分析会社オートデータによると、日本と韓国メーカ ーの11年全体の米市場シェアは前年比2.6ポイント低下の43.7%。 東日本大震災に加え、タイで発生した洪水の影響で部品供給が制限さ れ、トヨタやホンダで在庫が不足したことが響いた。

12月単月での同シェアは43.6%で、前年同月の46.5%から低 下した。

トヨタの「勢い」

トヨタの12月の米販売台数は17万8131台。米国トヨタ自動 車販売のジム・レンツ社長によると、新型「カムリ」の販売が3万 3506台と好調で、米市場で10年連続ベストセラーカーとなった。

レンツ社長は4日の電話会議で、「消費者信頼感の著しい改善が 続いており、この勢いは12年も引き継がれると信じている」と発言。 同社は、今年は販売が米業界全体を上回るペースで伸び、前年比 15%増の約190万台になるとの見通しを示した。

トヨタの昨年の米販売台数は6.7%減の164万台。オートデータ によると、トヨタの12月の米市場シェアは14.3%、通年では

12.9%となった。

ホンダの見通し

ホンダの12月の米販売台数は10万5230台。年間では前年比

6.8%減の115万台だった。オートデータによると、同社の昨年の米 市場シェアは9%で、前年の10.6%から低下。12月のシェアは

8.5%だった。

米国ホンダのジョン・メンデル上級副社長(販売担当)は発表文 で、これまでで最も厳しい年の一つが終わり「米国ホンダは力強い 12年に向け良い位置につけている」との認識を示した。今年投入す る小型クロスオーバー「CR-V」の改良型やフルモデルチェンジの セダン「アコード」で販売の押上げを狙うとしている。

日産の12月は10万927台。大幅な生産削減を回避できたこと から、年間では15%増の104万台となった。オートデータによれば、 日産の米市場シェアは昨年0.4ポイント上昇して8.2%。12月は0.1 ポイント低下の8.1%。

リンドランド氏は「昨年は現代自や起亜がより注目を集めたが、 日産は目立ちこそしなかったものの米市場でしっかり成果を挙げたメ ーカーの1社だ」と語った。

現代自と起亜で日産抜く

韓国最大の自動車メーカー、現代自の12月の米販売台数は5万 765台に増加。年間では20%増の64万5691台となり過去最高を記 録した。起亜の12月は4万3390台、年間では過去最高の48万 5492台となった。

両社を合わせた年間の米販売台数は26%増の113万台となり、 初めて日産を上回った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE